アジャイルが「隔たりを越えて」ソフトウェア開発業界の主流に入っていくにつれて、一見したところアジャイルは適合しないかもしれないと思われるソフトウェアプロジェクトにさらに多くのタイプが現れている。現実には、これはアジャイルとプロジェクトが本当に合わないというよりも、これらのプロジェクトを支援するために専門家によって書かれたアドバイスを見つけることが難しいためであろう。
そのような分野の1つは、ハードウェアと組み込みシステムのソフトウェア開発のものだと言う人もいる。Mark Levison氏が、時間をかけて、組み込みソフトウェア開発プロジェクトにアジャイルを適用する人々の経験に関する情報について役に立つ参照先(リンク)を集めている。
組み込みソフトウェアプロジェクトにアジャイルを適用することは、相当ユニークな難題を示しているように思えるかもしれない。例えば、
- 対応するハードウェアをすぐに入手できないため、進化するソフトウェアの機能を効果的にテストすることがさらに難しくなる。
- 対応するハードウェアの変更は受け入れがたいほど高くつくので、考えを変える自由が少ない。
- 同様に、ハードウェアの構築は計画や設計を事前に考える必要があるため、「やりながら考える」方法を使う機会が少ない。
これらや他に認識されている障害を人々が克服するのを助けるために、Levison氏はここに知識を提供している人々や組織の一覧を集めている。
Mark氏は続けて関連する記事に関する以下のリストを示した。
- Embedded Agile: A Case Study In Numbers(リンク) (組み込みシステム : 数多くのケーススタディ) Nancy Van Schooenderwoert氏
- Taming the Embedded Tiger: Agile Test Techniques for Embedded Software (組み込みのトラを飼いならす: 組み込みソフトウェアのアジャイルテスト技術) (PDF)Nancy Van Schooenderwoert氏
- Embedded Extreme Programming Experience Report(リンク)(組み込みエクストリームプログラミング体験記)Nancy Van Schooenderwoert氏
- PRODUCT DEVELOPMENT AND AGILE METHODS(リンク) by Jim Highsmith
- What Lifecycle? Selecting the Right Model for Your Project (リンク)(ライフサイクルとは? プロジェクトに正しいモデルを選ぶ) Johanna Rothman氏
- Agile Embedded Software Development (アジャイル組み込みソフトウェア開発) (Oct 2008)(PDF) James Grenning氏
- Test Driven Development for Embedded Software (リンク)(組み込みソフトウェアのためのテスト駆動開発) James Grenning氏
- Agile Times - Containing Progress Before Hardware(リンク) (ハードウェアの前で進化を止める) -「この号には、一般的に組み込みチームとアジャイル開発のトピックに関する多くの興味深い記事がある。」
- Atomic Objects Best Practices in Embedded Software (リンク)(Atomic Objectsによる組み込みシステムのベストプラクティス)
- Danube Case Study with Intel (リンク)(DanubeによるIntelのケーススタディ)
さらに、Mark氏は、組み込みソフトウェアでアジャイルを実践した経験を紹介する人々が検討していることからいくつかの引用を挙げた。これらの引用の中で、James Grenning氏からのアドバイスがある。そのアドバイスは、サポートしようとしている実際のハードウェアからソフトウェアを独立させて開発し、テストすることの重要性を強調しているものと、デバイスを統合する効果的なアプローチ方法に関する助言であった。
Mark氏は、また、繰り返し進化する方法で組み込みアプリケーションを効果的に開発し、テストする他のアプローチについて検討するJohanna Rothman氏、Robin Dymond氏、Jeanne Petrangelo氏、John Baker氏から引用した話も挙げている。
Mark氏の投稿をちょっとのぞいてみよう。特に、あなたが組み込みソフトウェア開発でアジャイルを使っているならば。自分のストーリーがある場合は、それを追加しよう。そのような知識が役に立つあなたのような人たちがもっといる。その人たちを支援するために共有し、アジャイルを応援しよう!
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/01/levison-embedded-agile