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OMG が SoaML のドラフトをリリース

OMG は、UML Profile and Metamodel for Services のための仕様となる SoaML のドラフト(リンク)をリリースした。SoaML( Modeling Language ) は UML 2 に対する標準的な拡張で、サービスのモデリングが容易におこなえるよう意図されている。

サービスとは、あるグループの人々(一般の人々であることもある)に対して、明確に定義されたインタフェースを通じて提供される機能のことである。SOA はアーキテクチャのパラダイムで、人々や組織や外部システムが目的を達するためにどのようにサービスを提供し、利用するかを定義する。SoaML は、この仕様に書かれているとおり、SOA ソリューションを UML をつかって設計しモデル化するための標準的な方法を提示している。プロファイルは、SOA の概念を既存の UML の概念をつかって定義するために、UML に組み込まれている拡張メカニズムをつかう。SoaML は現在すぐに入手可能な UML ツールをつかって記述できるが、SoaML メタモデルに準拠した SOA 特有の強化機能を提供するツールもあるかもしれない。

ドラフト(リンク)では SoaML の大まかなゴールが概説されている。

• サービスと、サービスが実現しようとしている要件、およびサービス間の依存関係を特定する
• サービスについて、それらのサービスが提供する機能、プロトコル、利用者と提供者の間でやりとりされるデータを定義する
• サービスの利用者と提供者がどのように接続されるのか、サービスの提供者はどのように機能を実装し、利用者はどのようにそれをつかうのかを、サービス定義プロトコルと実現された要求のどちらとも整合性のある方法で定義する
• サービスの利用と提供のための方針
• 広範囲にわたる構造的、組織的、物理的な分割スキーマと制約をサポートする側面をもった分類スキーマを定義するための能力
• サービスとサービスを利用する際の要件を定義し、それらを関連する OMG メタモデル(サービスによって実現またはサポートされる BMM の行動方針、 BPDM のプロセス、 UPDM の運用能力 あるいは UML ユースケースモデルの要素など )とリンクさせる
• 現在の SoaML は基本的なサービスモデル化概念に焦点を当てており、さらなる拡張の基礎としてこれを使用することを考えている。いずれも、SBVR、OSM、ODM などや、BPDM 、そして間もなく登場する BPMN 2.0 のような OMG の他のメタモデルとの統合に関連している

SoaML は UPMS( UML Profile and Metamodel for Services ) の RFP に応えて提出されたもので、OASIS SOA Reference Model (リンク)の枠組みのなかで作業が行われている。SoaML は、ビジネスやシステムの構造と企業のデザインを、ウェブサービスや CORBA といった SOA をサポートする実装技術にマッピングするのに役立つ手法として、モデル駆動アーキテクチャをつかっている。焦点は、しかし、ビジネスとアーキテクチャに主に当てられている。「 SoaML は、相互に協力しあって企業のミッションをサポートする、ビジネス指向でありシステム指向でもあるサービスアーキテクチャを可能にしてくれる」

提出者と支援者には、Microsoft という重要企業が欠けている。Microsoft は最近、次世代モデリングアーキテクチャ Oslo (参考記事・英語)で UML をサポートすると表明した(参考記事)。サービスモデリングは Oslo にとって重要なピースである。

OMG がリリースした仕様のドラフト(リンク)は、OMG のサイトで手に入れることができる。仕様は一月末にベータ 1 となる予定だ。

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/01/omg-releases-soaml
 

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