エンタープライズアーキテクチャコンサルタントであるRick Sweeney氏が、SOAガバナンスを始める際の見解を示している。
以下のように、説明している。
問題は、従来の「ストーブパイプ」アプリケーションデザインに基づいた、文化的に定着したガバナンスのレガシープロセスをSOAのメリットを実現するプロセスにどのようにして変換するかである。
その答は「horizontal」および「vertical」ガバナンスアプローチである。
実際、ガバナンスの任務を以下のように定義している。
「決してビジネスの処理方法がビジネスの遂行方法を指示するようなことがあってはいけない」。
氏の見解では、前者はService Provider Domainの責務であり、後者はService Consumer Domainの責務である。これはつまり以下を意味する。
vertical(サービスプロバイダ)ガバナンスは、各構造サービスおよび物理レガシーアプリケーションおよびサービスをサポートするデータストア間の関係を正確かつ効率的に維持する「論理対物理」の関係サービスの構築に集中している。
また、
horizontal(サービスコンシューマー)ガバナンスは、消費者にとって有意義なエクスペリエンスをもたらす効率的で魅力的なやり方で、こうした サービスが消費者に提供される方法にフォーカスしている。それらは、企業の任務、戦略および事業計画に一致したサービスの提供を管理する役目がある。
またRick氏は、第三のコンポーネントの必要性を感じている。Enterprise SOA Governanceグループである。その役割は以下のとおりである。
サービスプロバイダおよびサービスコンシューマーのニーズが確実に満たされるようにする。また、Security and Service Level Agreementなどのすべてのエンタープライズレベルの要求が満たされていることを検証する責務がある。
horizontalガバナンスは、プレゼンテーションレイヤー、デリバリーチャネルレイヤーおよびビジネスプロセスレイヤーに対し責任を負うが、 Vertical Governanceはビジネスサービスレイヤー、統合レイヤーおよびレガシーインフラストラクチャレイヤーを重点的に扱う。
Rick氏へ、
horizontalおよびverticalのこの分類における、最重要価値は、ガバナンスの参加者が従来の「ストーブパイプ」の考え方から抜け出させる障壁を作るという点にある。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/01/vert-hor-goverance