1年半前に5億(US)ドルでXenSourceを買収した後、Citrixは「すべてのユーザに無償で無制限の製品の配置」が可能なXenServer(リンク)の最終版を提供している。この動きは、クラウドコンピューティング時代における仮想化市場に大きな影響を与えそうである。
XenServerは タイプ1(リンク)で、エンタープライズクラスのクラウドを意識した仮想化ソリューションである。「集中型のマルチノード管理、マルチサーバリソースの共用および完全なライブ動作」を提供する。Citrixはすでに世界中で5,000ものデータセンターに電源を供給している。ハイパーバージョンを無償で提供し、 Citrixは仮想化市場にさらに深く浸透していくことを望んでいる。
世界中の75%を越える企業サーバがいまだに仮想化されていない状況で、エンタープライズデータセンターに史上初クラウドの簡易性、拡張可能性および実用性を実現することによって、今日の発表は仮想化の導入を促進するものとなる。
Citrixは、以下の主要機能を装備することでソリューションが主な競合であるVMware ESXiより優れていると考えている。
集中型のマルチサーバ管理
回復力を持つ分散管理アーキテクチャ
ライブな動作
共用VMテンプレートライブラリ
集中型の構成管理
仮想インフラのパッチ管理
インテリジェント初期VMの配置
インテリジェントサーバメンテナンスモード
微粒子のCPUリソース制御
交換可能なディスクおよびNIC
最高の製品のいずれか1つを無償で提供して利益を上げるために、CitrixはXenServerおよびHyper-V向けのCitrix Essentials(リンク)の可用性を発表した。それは、CitrixおよびMicrosoftの仮想化プラットフォームを対象にし、VMLogixの管理および自動化テクノロジー、特にLabManagerおよびStateManagerを統合する。主要な機能は以下のとおりである。
- 自動化されたラボ管理が、アプリケーションの構築、テスト、共有および提供のプロセスをスリム化する
- CitrixR®StorageLink™テクノロジーを呼び物にした高機能なストレージ統合
- 動的プロビジョニングサービスが、コストを削減し、データセンターインフラを最適化する
- ワークフローの統合により、ユーザは主要な管理プロセスを自動化することができる
- 高可用性により、高機能なオプションを幅広く提供する
Citrixは、XenServerの可用性を2009年3月下旬までに発表し、XenServer向けのCitrix Essentialsの可用性を2009年4月7日に発表する。XenServerの無償ダウンロード(リンク)およびEssentialsの30日間のトライアルバージョン(リンク)がテスト可能である。