分散モードで作業している場合、アジャイルを導入して、実行するのがますます難しくなる。分散アジャイルは、地理的分離、異なる時間帯、文化の違いの観点 から、独自の課題を突きつける。そうした取り組みにおいては、コミュニケーションやフィードバックが重要な役割を果たす。Anurag Shrivastava氏は、分散アジャイルプロジェクトの早期の終焉を確実にする(リンク)かもしれないさまざまなプロジェクトを通じて収集した一連の助言を一覧 にしている。当然、そのアイデアはこれらを心に留めておいて、プロジェクトでの再発を防止することである。
Anurag氏は、分散アジャイルプロジェクトを確実に破綻させる以下の方法を示した。
- 現場のチームがプロジェクトのビジョン、ロードマップを理解し、技術上重要な選択をした後で、プロジェクトに現場外のチームが関与する。
- 小さな現場のチームと共に、設計上重要な決定をし続ける。
- 現場外のチームを、たとえば2人以下の少人数にする。現場のチームを少なくともそれの3倍の人数にする。
- プロジェクトのあらゆる問題を、現場外のチームのせいにする。
- プロジェクトレトロスペクティブで決して率直なフィードバックを提供しない。
- 何があっても現場外のチームとのコロケーションを回避する。
- コロケーションが発生したら、現場のチームメンバーが現場外のチームメンバーとプログラムを組まないようにする。
- 現場のチームがやりたくないような単純な作業を、現場外のチームに頼まない。
- 現場外のチームとほとんどコミュニケーションを取らずに、週末や夜の間リファクタリングをし続ける。
- コミュニケーションを取らずに現場外のチームによって提供された重要なコードの一部を書き換える。
- 現場外のチームによってもたらされたコーディングの問題について、現場の利害関係者と頻繁に話しをする。
効果的なコミュニケーション、フィードバックおよび信頼の欠如が、上記の根本的な原因になっているように思われる。
同様にClinton Keith氏およびMike Cohn氏が、アジャイルプロジェクトの成功を阻止する20の秘訣(PDF)をリストした。以下の観点から、誤りがちな点について詳細に述べている。
- 管理
- チーム
- 製品の所有者および
- プロセス
したがって、分散アジャイル環境で失敗することが多くある。その考えは、こうした誤りから学び、プロジェクトを成功に導くことである。Anurag氏は、 分散アジャイルを機能させるためのヒント(リンク)について自身の見解をリストし、Chris Sims氏は、アジャイルコミュニティのためになるよう、 Agile 2008における、分散アジャイルの成功の一因となる要因(リンク)に関するセッションでの成果を共有した。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/distributed-agile-antipatterns