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Eclipse Banking Dayロンドン

12月に開催されたニューヨークでのイベントに続いて、先日はEclipse Banking Dayがロンドンで開催され80人以上の参加者が銀行業でのEclipseの利用について議論した。Eclipseファウンデーションがスポンサーとなり、Sybase、Cloudsmith、Actuate、Itemis、そしてWeigleWilczekの協力により11のプレゼンテーションと銀行業関係者及びEclipseコミュニティからの4名によるちょっとした講演が行われた。全てのプレゼンテーションは入手できないもののいくつかはEclipseファウンデーションのIan Skerret氏(リンク)によってEclipse Wikiに投稿されている。

2007年にEclipseカンファレンスで最優秀商用利用製品を受賞した(リンク)、OneBenchに関するJeremy Nelson氏のプレゼンテーションでは、デプロイのための共有プラットフォームの利点と共有コードのための公開されたコードベースの利点の両方を強調していた。Eclipseの定められた週でビルドとリリースをするという哲学を真似しながら、このプラットフォームはチーム間の共有開発によって進化していくのである。

このイベントのオープニングを飾ったのがコラボレーションというテーマだった。EclipseのMike Milinkovich氏は必要な実装が公開されていることによる共有コストの削減と、そうでありながらもオープンなフレームワーク上で差別化した機能を提供することを認めているというEclipseプラットフォームの利点について強調した。氏はさらにEclipseの会員によるプロジェクトのホスティングと運用が成功している主要因としてEclipseの強力なIP Policy(リンク)(知的財産に関するポリシー)を挙げている。Eclipseファウンデーションの誕生5年を祝ったばかりであるが、110のプロジェクトに貢献している190の会員と900のコミッタが存在しており、多様なプロジェクトの集合としての(そして単なるIDEという以上のものとしての)Eclipseファウンデーションの威力を示している。Jetty(リンク)のような外部のプロジェクトでさえEclipse(リンク)への移行をしている最中であり、EclipseとApacheとう2つのライセンスによるデュアル・ライセンス形態をとることになる。

Eclipseのプロビジョニングに関する問題も提起され、Miles Daffin氏とJeremy Neloson氏の両氏によって様々なホストに対するEclipseのインストールを管理するための二つの異なる方法が示された。P2によって技術的な進歩は見られるものの、Eclipseのインストールを抑制したり、組織全体にセキュリティ・ポリシーを適用するといったようなことを実現しようとすると当初リリースされていたEclipseよりも問題が多いという結論に至った。

モデリングとレポート生成は重点的に議論された話題である。BIRTとモデル駆動アーキテクチャに関するプレゼンテーションでは、XTextを使ってドメイン固有言語と独自のEclipseエディタを生成する方法についても触れていた。聴講者には見せられた特有のXML形式を扱うためにはXTextでどのように記述すればいいのかを知りたがる人もいたが、サンプル・コードから文法を構築するためにXTextを使うというのはオープンな発想である。

最後にOpen Financial Market Platform(リンク)やFinancial Platform/Credit Management(リンク)のように金融業界の人が責任者となって提案されているプロジェクトは本年末または来年にはコードをリリースする計画であるとのことであった。

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/eclipse-banking-day

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