.NETで実行するPythonのオープンソース(Ms-PL)実装である、新バージョンのIronPython(リンク)がリリースされた。IronPython 2.0.1(リンク)は、パフォーマンスの改善がその目玉であるが、その一方で下位互換性を完璧に維持している。
IronPythonチームは、具体的な改善箇所を示した一連のベンチマーク(リンク)をまとめた。そうしたベンチマークのハイライトは、以下のとおりである。
- PyStone 1.1(リンク)のパフォーマンスが11.5%改善された
- PyBench 2.0(リンク)のパフォーマンスが3.3%改善されたしかしながら、全体的な低迷に隠れた注目に値する改善がある。浮動と整数の比較が75%改善され、組み込み関数の呼び出しが41%改善された
- Richards.pyパフォーマンスも最低限改善された
その他、2.0.1にはこのリリースにバックポートされたIronPython 2.6での多数のバグ修正が含まれる。コミュニティによって提出された以下のバグも修正された。
- 20632:ユニットを返す_len_を記述できない
- 20492:TupleExpression.IsExpandableがインターナルであり、公開されるべきである
- 20605:pycおよびPySerialモジュールでのコンパイル
- 20616:「str.join」を起動するとき誤ったTypeErrorメッセージ:暗黙のパラメータ「self」がカウントされない
- 20623:InitializeModuleがmscorlib/Systemに参照を追加する必要がある