LINQPad(リンク)は、無償のスタンドアロンアプリケーションであり、NutshellのC# 3.0(リンク)向けのアドオンとして、Joseph Albahari氏(リンク)によって記述された。
基本的にLINQPadは、IDEおよびSQL統合がビルドされたLINQインタープリターである。LINQPadはシンプルであるが、申し分ないユーザインターフェイスを備えている。 LINQ to SQL(リンク)、LINQ to Objects(リンク)およびLINQ to XML(リンク)の複数ステートメントのスニペットを含むLINQ表現を即座に実行することができる。
LINQPadは、複数の実行モデルを提供する。
- C# (またはVB)表現
1つのC#またはVB.NET LINQ表現が実行され、結果ウィンドウに結果オブジェクトが表示される。
- C# (またはVB)ステートメント
任意数のLINQ表現が実行可能である。LINQPadは、実行時にオブジェクトやテキストを結果ウィンドウに送信するために定義されたDump拡張メソッドがある。
- C# (またはVB)プログラム
実行状況は、Main()メソッドに配置され、 LINQPadエディタ内の他のクラスやメソッドの定義がテストのサポートを可能にする。
- SQL
SQL.を使用して、データのアドホッククエリを提供する。
LINQPadがLINQ表現だけではなく、あらゆるC#(またはVB.NET)コードステートメントを実行するということを心に留めておくことは、重要である。これは、LINQPadは例えば扱いにくい値の書式やRegrexマッチングなどの単純なテストを必要とするあらゆるコードスニペットに有用であることを意味する。
LINQPadは、LINQの微妙な差異やLINQの性能を示す多数のサンプルLINQ表現が同梱されており、初心者からより高度な概念までを網羅している。またLINQPadには、役立つ学習機能があり、結果の表示でさまざまなオプションがある。
- デフォルト結果ビュー
ステートメントから返されたオブジェクトやテキストのグラフィックによる単純な表示
- ラムダビュー
適用できる場合、LINQ式はラムダ式に変換される
- SQLビュー
適用できる場合、LINQ式はSQLに変換される
- ILビュー
コードステートメントでMicrosoft Intermediate Languageが生成される
ユーザにカスタムアセンブリを参照させ、カスタム名前空間をインポートできるようにすることで、LINQPadは拡張可能性を提供する。この拡張可能性を通じて、LINQ to Entitiesはサポートされる(リンク)。
学習およびテストツールの他に、LINQPadはSQLデータベースに対しアドホッククエリーを実行するための個体として、人気を高めている(リンク)。
結果ビューに出力される単純なLINQ to SQL式
ラムダビューに出力される単純なLINQ to SQL式
SQLビューに出力される単純なLINQ to SQL式
LINQPadは無償で、自動アップデートされる。Intellisenseは利用可能であるが、$19のライセンスバージョンのみに組み込まれている。 LINQPadは、Visual Studioを必要としないが、.NET Framework 3.5を必要とする。