CiscoのSOA/BPMドメインのリードアーキテクトであるHarvinder Kalsi氏が、サンタクララでのSOA Consortium(リンク)の12月会議で、ケーススタディのプレゼン(リンク)をおこなった。それは、ホリスティックなSOAアプローチを採用して、CiscoのCommerce Transformation Iniativeを支援することに関してであり、Ciscoをネットワークギアベンダーからソリューションベンダーに変換することを目指している。
Harvinder氏は、SOAを以下のように考えている。
ビジネス機能を提供可能にし、サービスのセットとして消費可能にするポリシー、原理およびフレームワーク。
以下を強調する。
SOAのサービスは、ビジネスサービスであり、顧客の引用をアップデートすることは、ビジネスサービスであり、データベースの記録のアップデートは違う。
氏の意見では、われわれはSOAの転換期にいるという。2008年現在、標準およびテクノロジーはかなり成熟しておち、業務上の利益は膨らんでいることを主張している。このケーススタディでは、ビジネスはSOA開発の主要因だった。
4つのステップの成熟度プロセスを使用し、SOA戦略を構築した。
- サービス可能なレガシーシステム
- ビジネスサービスレイヤーの作成
- ビジネスプロセスを実現する
- ビジネスへの可視性を提供する
SOAのアプローチによって生まれるメリットには、以下がある。
- 再使用可能性
- アジリティ
- 変更への最小限の影響
結局、氏の意見では、SOAはCiscoが社内で所有している機能を得ることを可能にし、それをパートナーエコシステムに提供することで、サプライチェーン全体にメリットを拡大する。
しかしながら、疑いがあることを述べている。
それはあり得ないと、信用していない人びとがいる。
特に、SOAには以下のような固有の課題があることを認めている。
- 可用性(SLA)
- パフォーマンス
- セキュリティ(およびIDの伝播)
- 操作上の素晴らしさ
- ガバナンス
詰まるところ、Commerce Transformation Initiativeの最大の障害は、レガシーシステムが難しいことであった。
Harvinder氏は、SOAイニシアチブの一部としてCiscoが開発した機能を詳細に説明している。これらのエレメントのほとんどは、2007年および2008年に開発された。
サービス開発フレームワーク
- 標準化されたサービス開発環境
- サービス開発の20から30%の削減に成功
- オペレーションおよび管理フレームワークの主要な要素だった
- Web 2.0(JSonおよびREST)をサポート
SOAダッシュボード
- サービスパフォーマンス、ゲートウェイおよびサービスの展望を管理
- SLAおよび例外をモニター
- 実行時の依存性を提供
- トランザクションの掘り下げをサポート
SOAレジストリ
- サービスの公開、発見およびサブスクライブのために立ち寄るショップ
- Ciscoの全サービスのためのマスターリポジドリ
- SOAガバナンスを許可するためのカギ
- UDDI v2
- 他のSOA Platform Componentと統合
SOAゲートウェイ
- Ciscoは独自の製品を使用
- セキュリティポリシーの管理および施行
- XMLファイアウォール
- プロトコルの橋渡し
- サービスパフォーマンスおよび例外の可視性
ビジネスルールの管理
- 方法論およびツール
- reteアルゴリズムをサポートする高性能ランタイムエンジン
SOAガバナンス
- テクニカルポリシーおよび標準
- サービス定義のテンプレート
- プロセス
Harvinder氏は、以下のようにまとめている
- 人びと、プロセスおよびテクノロジーがSOAの成功に大いに加担する
- 時たまビジネス上の準備が手腕を問われる
- エンタープライズ向けのアーキテクトBPM/SOAプラットフォーム
- 高可用性およびパフォーマンスを重点的に扱う
- 初期の成功例が、企業による導入を推進
Ciscoと同じ道を辿っているか?ビジネスが洗練されたService Oriented Architectureの基盤の必要性、特に(Business) Services-as-a-Softwareを公開するという傾向をますます推進していると思うか?
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/01/soa-case-study-cisco