Adobe はFlashのスマートフォンなどのモバイルデバイスへの対応を強力に推し進めている。GSMA Mobile World CongressでのAdobeの発表では、Flash 10はWindows Mobile、Google Android、Nokia S60/Symbian、Palm webOSを含む多くのプラットフォームで利用可能になるとのことだ。注目すべき例外はAppleの厳しいコントロールが続いているiPhoneだけである。
これはAdobeにとって、Flashをモバイルデバイスに対応させる最初の試みではない。Ars TechnicaのJacqui Cheng氏(リンク)は次のように話す。
これはすでに多くのモバイルフォンで動いているFlash Liteのバージョンとは異なるものだ。Adobeによると、今日売られているモバイルフォンの40%にFlash Liteは搭載されているとのこと。同社はまた、フルバージョンのFlashが利用できるようになることで、これまでデスクトップでしか見ることのできなかった機能をスマートフォンで利用できるようになると言っている。
一方、Microsoftの対抗技術であるSilverlight for Mobileは遅れを取っている。PDCセッション「Microsoft Silverlight 2 for Mobile(リンク)」でいくらか言及されているものの、情報の大部分が非常に乏しいものになっている。Flash 10はまだしばらく時間がかかるものの、2010年の早い時期に出荷を予定している。