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情報発信器:アナログの方が本当によい?

XPのYahooグループ(リンク)で、デジタルツールではなく、タスクボードのようなアナログの情報発信器を使うことへの賛否について議論している(リンク) 。XPのオリジナルではスプレッドシートより物理的なタスクボードがよいと言っているが、上司に自分が説明することができないと分かったそうだ。続いて起こる議論は、情報を伝達するのにシンプルな物理的手段を選ぶ様々な理由を明らかにした。

タスクボードは、仕事のフローを表示することに特化した情報発信器(リンク)(すなわち大きな、目に見えるチャート(リンク),)である。タスクボードは、どのタスクが終っているのか、どのタスクが作業中なのか、あるいはどのタスクが次に作業されるものなのかを表示する。タスクボードの使用は特にリーンソフトウェア開発の実践者によって有名になった。これらはソフトウェアかんばん(参考記事)と呼ばれる。

情報発信器(リンク)というネーミングはAlistair Cockbun氏(リンク)によって生み出された。彼はこのように概念について記述した。

情報発信器は、働いている人や近くを通りがかった人々が見ることができる場所に作られたディスプレイです。情報発信器は、誰にも質問しなくとも、回りに注意すべき情報を読む人に示します。これは、作業の割り込みなしに多くのコミュニケーションが取れるということを意味します。

よい情報発信器とは、

  • 大きくて、たまたま通りがかった人にも簡単に目に入る。
  • 一目で理解される。
  • 定期的に変更されるし、それによって見てみる価値がある。
  • 最新状態を簡単にキープできる。
     

Alistair氏は次に、一般的に情報発信器は紙で作られ、プロジェクトルームあるいは出入り口のような見やすい場所に貼られるものだと言っている。

XP(参考記事リンク)のコミュニティではこの同じ概念について一般に「大きな目に見えるチャート(リンク)」という名称を使用している。Ron Jeffries氏(リンク)は以下のように記述した。
 

プロジェクトに関する重要な情報は、形式ばった方法ではなく、ウェブ上でもなく、パワーポイントの中でもなく、誰も見逃すことがない壁のチャートに表示してください。ウェブサイトは私たちに情報をプッシュしてくれない;だから私たちは見に行かなければならない。スライドショーは、会って話をしないと伝わらない。私たちが顔を合わせている間、壁のチャートはそこにあって、ずっと見えている。

XPのYahooグループ上のこのスレッドの発信者であるMilo氏は、なぜ彼がwikiかスプレッドシートのようなものの代わりにタスクボードを使用しているか、彼のボスが質問した状況について記述した。Milo氏は彼の行動を正当化するために途方に暮れているうちに気づいた。「なぜ共有のwikiはより扱いにくく見えるのですか?スプレッドシートを使うときのほんの数回の余計なクリックは本当に気にすることですか?」
 

議論の間に、電子的なものより物理的なタスクボードの使用することに対して、賛成意見と反対意見が多数あがった。

賛成論

  • 1つのバージョンしか存在しない。
  • 人々がボードを使って対話しやすい。
  • 特に探していない人々にさえ、情報をプッシュします。
  • それはどこかに数回クリックしてたどり着く場所ではありません。それは常に存在している。
  • 物理的なものは強い直接性を持っています。
  • カードを「作業中」に「作業完了」に動かすこと(あるいは、それを引きはがすこと)は気分がよい。
  • 一度にたくさん作業しようとするとゴチャゴチャしてるように見えます。
  • シャッフルすることも簡単です。
  • 誤って削除する可能性は低い。
  • カードの表や裏に書き込んだり、付箋を付けることができます。
  • コンピューターから顔を上げる理由ができます。
  • ボードを見ることで画面を見つめる作業を休憩できます。
  • チームが集まりやすい場所をつくったり、会話のきっかけになります。
     

反対意見

  • 清掃担当者、あるいは風によってタスクボードが台無しになることがあります。
  • 字が汚い。
  • プロジェクトルームに来た部外者が機密情報を見ることになる。
  • その場にいないと見ることができない。
  • バージョン管理が難しい。

バージョン管理問題に関して、George Dinwiddie氏(リンク) はチームで行った彼の経験を共有した。彼は、タスクボードの状態を残すためにデジタルカメラを使用した。しかしそのチームで画像は必要なかった。

Arnaud Bailly氏(リンク)は電子タスクボードとして大きなテレビスクリーンを使用した試みについて投稿した。しかし彼はそれがチームでうまく機能しないと感じたようだ。なぜかを考えてみて、彼はこういう結論に至った:「人間は目や身ぶりなどの1つ以上の感覚を使って、問題に意識を向けておく必要があります。行動したり、注意を向けた場合のみ、コミュニケーションはうまくいきます。」この話に関連して、Dave Smith氏は、コンピューターから顔をあげて、タスクカードを「作業中」から「作業完了」に移動させることで得られる満足感について記述しました。
 

Milo氏の回答。「私は、これおよびArnaud氏の人間は五感を使う必要があるという意見に賛成します。しかし、それは本当にそれほど重要ですか。」これへの答えとして、Ron Jeffries氏は、「質問の意味を確認させてください。人間のニーズが重要かどうか尋ねていますか?」と冗談を言った。

あなたのチームではタスクボードおよびバーンダウンチャートのような単純なアナログの情報発信器を使用しているだろうか、デジタルの手段を使用しているだろうか。コメントで、あなたの経験を話して欲しい。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/Low-Tech-Information-Radiators

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