MIX09(リンク)の基調講演(参考記事・英語)で、Silverlight 3 Beta(リンク)が発表された。 いくつかある特徴の中で特に、Silverlight 3アプリケーションは、追加のプラグインやランタイムなしのデスクトップアプリケーションとして、ブラウザ外で実行することができる。
Silverlight 3向けに作成されたアプリケーションは、out-of-browser機能を使用することができる。実行時、アプリケーションはブラウザに初めてロードさ れるが、ユーザはそれを分離するかどうかを選択することができる。その結果、アプリケーションはメタデータと一緒にローカルに格納される。それ以降、アプ リケーションは、他のローカルアプリケーションのように、ブラウザで実行することなく、デスクトップからスタートすることができる。この機能によってユー ザは、インターネット接続ができない場合、Silverlightアプリケーションをオフラインで実行することができる。
out-of-browser機能がもたらす最初の懸念はセキュリティである。他のアプリケーションのようにローカルで実行するのであれば、すべてのロー カルリソースにアクセスすることが可能になるのではないのか?その答えは、こうしたアプリケーションが.NETサンドボックス内で未だに実行し、ブラウザ で実行する場合に適用される同様のセキュリティポリシーが適用されるということである。
PCおよびMacコンピュータでは、out-of-browserアプリケーションは、デスクトップまたはワンクリックのスタートメニューリンクで開始す ることができる。アプリケーションはネットワークが接続されている、またはされていないときを検知し、それに応じた振る舞いをする。たとえば、ユーザに よって作成されたり、修正されたデータは、接続が再び確立されるまでローカルでキャッシュされ、それからリモートで保存される。
Out-of-browserアプリケーションは、自動アップデートする。開始すると、元のURIがチェックされ、ネットワークに接続されていれば、新バージョンが取得される。そのように、ユーザはブラウザなどにおいて、最新バージョンを使用していることを確信する。
MSDNのSilverlight 3 Betaドキュメンテーション(リンク)は、out-of-browser機能を使用するために(リンク)なすべきことを、詳しく説明している。基本的に、その過程は以下のとおりである。
- マニフェスト(AppManifest.xml)にDeployment.ApplicationIdentityエレメントを追加することで、out-of-browser機能を使用可能にする。
- Application.Detach()を呼び出すメニュー項目またはボタンを追加する。これにより全体のインストールプロセスを処理する。
- ネットワークが接続されていない場合、 アプリケーションを変更して適切に動作させる。
InfoQは、Silverlightに関する初日の基調講演(参考記事・英語)およびMIX09で紹介されたその他のMicrosoftテクノロジーを取り上げている。詳細は、間もなく利用可能になる。
原文はこちらです：http://www.infoq.com/news/2009/03/Silverlight-Out-of-Browser