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オピニオン:ビジネスとITの提携におけるパラダイム変化のとき

最新の記事において、EDS Fellowであり「Building the Agile Enterprise with SOA, BPM and MBM」(リンク)の著者であるFred Cummins氏が、ビジネスとITの提携の探求におけるパラダイム変化のときだと論じている(リンク)。以下のように引用している。

Brian Dooley氏は2008年のCutter Consortiumでの記事「Business-IT Alignment 」(PDF)で、これをプロセスおよび通信の問題としてとらえて、「提携」という言葉がまだ今日的な意味を帯びているかどうか質問をなげかけている。

「"Business/IT Alignment ‘Is Dead'-What's Next?」(リンク)で、Bob Evans氏は新たなアプローチなしに、ITはビジネスや顧客にとっての価値を創造しない、それは「提携がなくなっている」からであると提言している。

Peter Hinssen氏は「Business/IT Fusion:How to Move Beyond Alignment and Transform IT in Your Organization」(リンク)の中で、ITを再考することを主張し、必要なのはビジネスとITの融合「ITをビジネスと調和させて、テクノロジーによって可 能になる革新に取り組むこと」であることを提案している。

Tom Lodahl氏およびKay Redditt氏は「Business/IT Alignment Redux」(リンク)の中で、その変更は拡散であり、ITに関わる人びとばビジネス組織のいたるところに分散しており、彼らが支える組織に溶け込むべきであること を主張している。

その一方で、以下の点を認めている。

パラダイム変化の時期である。その一方、提携が必要な変更の本質をとらえないと、プロセスや融合、拡散もそうである。

また、以下のように考えている。

根本的な問題は、ビジネスおよび ITがそれぞれ異なった考え方をしているので、エンタープライズはビジネスおよびITの考え方で釣り合いを保つ必要がある。Art Jahnke氏は2004年の記事「Sound Off - Why is Business-IT Alignment So Difficult?」(リンク)で、ビジネスの幹部はITの知識がほとんどないのにIT上の決定をし、そのIT組織はテクノロジー駆動であり、ビジネスニーズの必 要性を理解しないと考えている。見解の相違は、規律や正式な交渉では解決されず、協調が欠かせない。

Fred氏は以下の点に同意している。

アジャイルの開発メソッドは、柔軟性や協調を再導入する試みであるが、アジャイルメソッドは大規模なプロジェクトには拡大や縮小せず、小さな複数の専門チームのために動作する。

必要とされるパラダイムの変化は、Service Oriented Architecture (SOA)(リンク)に基づくべきである。ビジネスの設計アプローチとして、SOAはビジネスおよびIT間の新たな関係の基盤を提供している。こうした関係は、よく定義された多くの状況における協調をサポートするので、ビジネス上小さなチームやITに関わる人びとは、協調してビジネス上の特定のニーズに対応することができる。

Fred氏はサービスを以下のように定義している。

サービスユニットは、組織によるユニットであり、独特な機能(潜在的には人びと、リソース、設備、アプリケーションおよび知的資本)を管理し、その機能を 外部の顧客や他のユニットのニーズを満たすサービスという形式で適用する。各サービスユニットの範囲とインターフェイスの要求は、サービスユニットが比較的安定したエンタープライズコンポーネントで、その機能を複数の状況で、適用するために使用することができるように定義される。

サービスのラインに沿って以下のように主張している。

エンタープライズデザインの最適化のために、情報技術がどのように使用されるかについての知識を駆使し、ITアーキテクトは、ビジネスアーキテクトと協調して、ビジネスの構造を設計することができる。新たなテクノロジーのアプリケーションの潜在的なビジネス価値を査定し、テクノロジー投資に関する管理上の 決定に情報を提供する。

その他、以下についてもITは責任を負っていると氏は考えている。

  • テクニカルリソースを管理して、エンタープライズ全体の情報技術の使用を最適化する。ITは、共用テクニカルインフラの最適化に対して責任がある。
  • エンタープライズに関するエンタープライズインテリジェンス化情報をサポートする。それが生態系である。これには、キャプチャー、統合、さまざまなソースからデータを凝集し、タイムリーで一貫したエンタープライズのビュー、関連イベントやトレンドを提供することが含まれる。

氏は、以下のように結論を出している。

SOAのパラダイム変化によって、ITがエンタープライズレベルでテクニカルリソースの最適化の責任を負うことを可能にする一方で、実装におけるローカライズされた革新や協働およびサービスユニットの自動化が可能になる。

SOAイニシアチブは、ビジネスおよび自身のIT組織間の協力をサポートしたか?この協力を可能にすることに、自身のSOAガバナンス組織は、どのように関与したか?

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/business-IT-alignment

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