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dynaTrace 3 がグローバル・トランザクション追跡、クラウド・サポート、オープン・ソース・プラグイン・モデルの特色を備える

dynaTrace software(リンク)は先日、dynaTrace 3のリリースを発表した。dynaTrace softwareはアプリケーション・パフォーマンス監視(APM、Application Performance Monitoring)ベンダで、アプリケーション・コードおよび環境設定(スレッド・プールや接続プールなど)双方のパフォーマンス問題に関する知識をJavaおよび.NETディベロッパに提供している。このリリースは、以下のようなテーマに沿っている。

  • グローバル・トランザクションの追跡
  • 監視の域を超えたビジネス・トランザクション管理
  • アプリケーション・ライフサイクルに渡るより優れたオートメーション
  • オープン・フレームワークおよびオープン・ソース
  • 人的資源投資の削減 

まずグローバル・トランザクションの追跡により、アプリケーション管理者は、ビジネス上の問題を解決するため世界各地で連携している様々なマシンからパフォーマンス情報を捉えることができる。dynaTraceのアプローチとは、データをdynaTraceサーバに送る必要があるまで、使用中のコンポーネント付近にあるコレクタにそのデータを保存しておくことだ。サーバが、例えば大陸にまたがっているなど遠くに離れてある場合、セキュリティおよび最小の帯域幅を確保しようと暗号化・圧縮化されたワイド・エリア・ネットワーク(WAN、Wide Area Network)を介してデータ伝送する。この戦略により、コレクタは離れた場所でも動作でき、別の大陸にある複数サーバを要する可能性があるトランザクションを再構築できる。dynaTraceはバイト・コード埋め込み(BCI)を使用してトレース、つまり「Pure Path」を集める。リクエストが階層間を通過すると、dynaTraceはメソッド・コールに従いクロス・サーバ・バウンダリとして(ウェブ・サービス・コールの場合はHTTPヘッダ・パラメータに)タグ付けし、結果dynaTraceはリクエストが従う正確なパスを決定する。

dynaTraceは、監視環境のビジネス・インパクト・ビューの表示を狙いとする24x7モニタリング・ソリューションを通じビジネス・トランザクション管理(BTM、Business Transaction Management)を実装している。集められたデータから平均値を導き出すというより、パーセンタイルに対して操作が行われる。この背景にある動機は、特定パーセンタイルのユーザのアプリケーションの動きを理解することにより、単純な平均計算が見逃す恐れがある点を明確にできると思われるということだ。そしてdynaTraceは、同一データの異なるビューを示し、個別のダッシュボード使用の役割をターゲットとするロール・ベースのダッシュボードを提供する。従ってシステム管理者が特定の技術上の問題に優先順位をつけたり、Java EE管理者が問題は設定に関することなのか特定のコンポーネントに起こっているのかを見つけ出したり、アーキテクトが問題の根本的な原因を究明したりできるようになるだろう。ここで重要なのは、同一のデータ利用が可能だが、個々のデータ閲覧に最も妥当な方法で表示されるということである。

dynaTraceはAnt、NAnt、MSBuildといった様々なビルド・ツールおよびCruise Control、Apache、Bambooといった継続的インテグレーション・ツールを統合する。これにより、ディベロッパとの対話を必要とせずビルド中に自動的にアプリケーションのテストができる。ディベロッパはオート・テストの実行後にその結果をレビューできる。定期的に手動でパフォーマンスのテストを行うことは大きなサイズをもつアプリケーションにとって煩雑すぎる可能性があるため、パフォーマンスのテストのオートメーションは重要である。さらに、継続的インテグレーション環境でのパフォーマンス・テスト実行は、解決が最も容易な時にアプリケーションに問題が伝えられるので、パフォーマンス上の問題を見極めることができる。

dynaTraceはクラウドのようなバーチャル環境を自動的に見つけ、適合するよう製品を作ってきた。クラウド・コンピューティングの主なメリットは、アプリケーションがリソースを必要とするときに使うことができるということである。仮にアプリケーションが追加でリソースを必要とする場合、新しいサーバがクラスタに加えられる。リソースがあまり必要でないとき、サーバはクラスタから取り除かれる。これは、(1)アプリケーションを必要な大きさに調整できる(2)ほとんど使用されない可能性があるハードウェア・リソースの購入コストを削減できる、という2つの点で優れているが、サーバが存在している場合と存在していない場合があるため、監視という点で問題をもたらす。

私達はバーチャル、クラスタ、および動的SOA環境を考慮してdynaTrace 3メトリクスおよびダッシュボード・システムを設計しました。これはオート・ディスカバ・サービスが可能で、分析エンジンおよび動的適応ダッシュボードにパフォーマンス結果を自動的に統合できます。私達はこれを適応メトリクスおよびダッシュボードと呼んでいます。

dynaTraceはバージョン3をOSGiベースのプラグインの受け入れが可能なオープン・フレームワークとして設計し、オープン・ソースの合意の上でプラグインを共有できる企業のためのコミュニティ・ポータルを開設した。監視ベンダの選択における課題は、そのベンダのソリューションは企業が使用している特定の技術をサポートしていないことがあるという点だが、監視ソリューション・フレームワークをカスタム・プラグインに広げることで企業はより徹底的に環境を監視できる。

最後に、dynaTraceはアプリケーション開発ライフサイクルに渡り資産を再利用することで人的投資の削減を図っている。つまり開発、パフォーマンス・テスト、プロダクションの監視において同一のセンサーおよび計測、そしてダッシュボードと可視化を再利用するということだ。これにより、パフォーマンス・テストおよびプロダクション・パフォーマンス分析過程のどの段階においてもdynaTraceをよく知っていれば、ほかのどのような段階からのデータでも理解することができる。

要約すると、dynaTrace 3の目標はクラウドのように高度に分散され得る動的環境を監視することにある。そしてある企業が使用している技術のサポートがない場合、そのオープン・フレームワークによってディベロッパはカスタム監視ソリューションを構築し、dynaTrace 3に統合できるのである。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/02/dynatrace

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