効率的に実行されたアジャイルプロジェクトに関わったことがある人は誰でも、Product Owner(またはXPでは「Customer」)の開発チームとの協調は、チームの成功において、重要な役割を果たすという事実を証言することができ る。Peter Stevens氏は、こうした役割を担った人びとが、うまく協働できるようにアドバイスをしている。
Product Owner(XPの用語で言うなら「Customer」)は、ほぼ間違いなくアジャイルプロジェクトできつい作業の1つを抱えている。その作業をうまくや りこなすために、彼らはその分野でつねに積極的に関わっていなければならない(日々の業務をこなす)が、それでも活動的で、参与する協力的なアジャイル開 発チームのメンバーである。Product Ownerにとって、これを上手に管理するのに奮闘し、チームの参加メンバーとして、最終的に効率性を低下させてしまうことは日常的なことである。その結 果、チームも苦しむ。
Peter Stevens氏(リンク)による最近の投稿記事で、Product Ownersが実行方法に疑問を持った場合に何に頼ったらよいかを示そうとし、またより良い作業をするために役立つこつをまとめたリスト(リンク)を提供している。
Stevens氏は、チームのProduct Ownerとの関係が改善を必要としていることを示す警告として、以下の4項目を提示している。
- 「チキンテスト」:チームがProduct Ownerをチームの一員ではないかのように扱っている場合、チームを不快にさせているP.Oの振る舞いがある可能性が高い。
- 「失敗したSprintのため、リリースができない」:イテレーションストーリーでの問題がこれを引き起こし、Product Ownerとの協調問題に由来している。
- 「責任者は誰?」:チームが複数のProduct Ownerから混在したシグナルを受信したり、曖昧な指示を受けたことによる、問題。
- 「チームの意欲喪失」:Product Ownerとの対面時間が不足していることで、チームとしての意欲が失われている。
Stevens氏の投稿記事の要点は、チームとのより良いコミュニケーションおよび調和のため、Product Ownersに対する3つの助言(またはXPではCustomers)の形式で提供される。
- チームのプレーヤーになる。ルールに従って、行動する
日々のスクラムやレトロスペクティブを含む、Scrumで日常おこなっていることにすべて関わる。同等の参加者として、日々のスクラムやsprintレト ロスペクティブに参加する。他の人と同じ質問に答える。耳を傾ける。自分の影響力を投げ散らかすような機会を使わない。おそらく、信頼を築くためにしばら く、静かにしているほうがよいかもしれない。そうしたことで、チームをさらに理解し、成功するために必要なことを理解する上で役に立つ。また、自分の問題 や課題をよく理解することにもつながる。
- 自分の責務を尊重する
予定されているすべてのsprintで、チームと合意をかわす。自分サイドの契約を支持する。sprintの間、チームに追加の作業を増やさない。気まぐ れに気持ちを変えない - アジャイルであることは、ビジョンがないことと同じではない。会社のいずれからも干渉されないように、チームを保護する。これがScrum Masterの仕事であるが、まだ増加する。
- チームに必要とされたときに、いつでも即座に対応できるようにしておく
会議には時間どおりに出席し、終わるまで退席はしない。チームの要求を満たすために十分な能力を取っておく。時間が限られている場合、自分が抜けることに よってプロジェクトへ与える影響を考える。休暇や展示会など重要なイベントなど動かせない日にちの前後で、計画を発表するようにすれば、プロジェクトの重 要な局面を見逃すことがない。
繰り返すのではないが、Stevens氏がScrum用語でメッセージを示している一方で、このアドバイスはScrum以外の環境にも同じように適用する ことができるということを強調する価値はある。たとえばXPで作業しているのであれば、このアドバイスは「Customer」向けになり、 「sprint」は「iteration」という具合になる。
世界中のProduct Ownerに聞きたい。この記事(リンク)の内容は、真実のように思えるか?Stevens氏のアドバイスと、自分のこれまでの経験は合致するか?