Sun MicrosystemsのJava Web ServicesグループのメンバーであるRama Pulavarthi氏が、JAX-WS 2.2およびMetro 2.0 nightly buildsの可用性について報告している(リンク)。JAX-WS 2.2は、主に WS-Addressing 1.0 - Metadata(リンク)スペック向けのサポートの追加を目的をしており、Metro 2.0はGlassFish v3(リンク)で提供される予定である。
Rama氏は、JAX-WSの新機能およびProject Metro Roadmapについて、以下のように説明している。
主にJAX-WS 2.2は、以前のリリースでWS-Addressing 1.0 - Metadata(リンク)スペックになかったサポートを追加することを目標としている。これには WS-Addressing Metadataが定義したポリシーアサーションを理解するために、JAX-WSにおけるWS-Policy 1.5のサポートが必要である。 WS-Policy 1.5のサポートについては、JAX-WSがWSIT(java.netのPolicyプロジェクト(リンク))からのPolicy実装を使用している。JAX- WS 2.2にPolicyライブラリを統合したので、これを使用することで、JAX-WSはWeb Services Policy 1.5 -Attachmentに定義されているようにポリシーを理解/生成することができる。
JAX-WS 2.2は、Metro 2.0の一部である。Metro 2.0のロードマップ(リンク)はここにあり、Metro 2.0向けの機能についての詳細は、Metro One Pagers(リンク)にある。WS-Addressing Metadataに対するサポートの中には、すでに実装されているものがある。JAX-WS 2.2の開発は、ax-ws-sources/jaxws-riリポジトリのjaxws22ブランチで進められている。
JAX-W 2.2 nightly buildsは、JAX-WS 2.2およびJAXB 2.2を搭載するMetro 2.0 nightly builds(リンク)と同様に利用可能(リンク)である。
試運転向けの新たなライブラリを検討しようとしているデベロッパは、Metro 2.0にはJava SE 6に装備されるJAX-WS 2.1と衝突するJAX-WS 2.2が組み込まれている(リンク)ことに、注意しなければならない。
近ごろMetroユーザフォーラム(リンク)において報告がなされた。Metroユーザフォーラムでは、Java SE 6(リンク)でMetro 2.0(リンク)を実行している人びとが、wsimport(リンク)を使用する際に問題を抱えていた。
正確にどんな場合にこれが起こるのかを知るには、このWikiページ(リンク)を参照するとよい。こうしたトラブルの原因は、Metro 2.0にはJAX-WS 2.2があることで、Java SE 6にビルドされるJAX-WS 2.1 1と衝突することである。インストールスクリプト、metro-on-glassfish.xml/metro-on-tomcat.xml でMetro 2.0をインストールしない場合に限り、このような問題が発生する。たとえば、アップデートセンター(リンク)を通じてGlassFish V3(リンク)向けMetro 2.0をインストールしたり、NetBeansに組み込まれているGlassFish V3のとあるバージョンを使用した場合などがそうである。
もっとも単純なソリューションは、Metro 2.0 nightly build(リンク)をダウンロードして、インストールスクリプトを実行することである。そのスクリプトは
/lib/endorsedにファイルwebservices-api.jarをコピーするが、それにはJAX-WS 2.2 APIが含まれている。もう一つの方法として、もちろんふさわしい、認められた(リンク)ディレクトリにwebservices-api.jarを手動でコピーする ことも可能である。
Project Metroについては、Metro wiki(リンク)および「One Pagers」(リンク)で詳しく見ることができる。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/jax-ws-2.2-metro-2.0-nightly