neXpert(リンク)は、人気のあるFiddler Webデバッグプロキシ(参考記事)に対する、Microsoftの出資によるアドオンである。neXpertはFiddlerのパフォーマンステスト機能を拡張し、Webアプリケーションにおけるパフォーマンスの問題点を発見するプロセスを単純化する。近ごろバージョン1.0がリリースされ、Microsoftを通じダウンロードで利用可能(リンク)である。
neXpertは以下の機能を追加する。
- ステップを作成するトラフィックをキャプチャーしながらも、マーカーを追加する機能により、さらに粒度の細かいグループ化および各アクションの明確な分析を可能にする。
- さらに便利になったボタンにより、キャッシュやcookieをクリアし、Fiddler Streaming Modeを有効にする。
- キャプチャーセッションでの各ホストのネットワーク接続を確認することで、レイテンシーを計算する機能。
- さまざまなブラウザおよびレイテンシーで「基本的な応答時間の予想」を作成する機能。現在はベータ機能。
またneXpertは、よくあるASP.NETのパフォーマンスの問題をチェックするHTMLレポートを作成することができる。このレポートは診断ツールとして役に立ち、また最適化に向けた開発作業の成果物としても機能する。そのパフォーマンスレポートは、以下に挙げる分野での問題を確認する。
- HTTPレスポンスコード
- ASP.NETビューステート
- 静的ファイル
- 大きいイメージ
- 圧縮
- 認証
- ETags
- Cacheヘッダ
- Connectionヘッダ
- Vary ヘッダ
- Cookies
neXpert 1.0およびFiddlerの概要についてのクイックガイドについては、MSDN Webcast: Web Performance Testing with Fiddler and neXpert (Level 200)(リンク)を参照のこと。