Capistranoのデプロイメントを終了するというJamis Buck氏による発表は、多くの人がこのデプロイメントツールの今後について疑問を抱く結果を招いた。Vlad 1.3のリリースは、それに代わるものとして希望を与えている。
Vlad 1.3のリリース
3月4日、Vlad the Deployer 1.3(リンク)がリリースされ、Polishing Rubyのウェブログ(リンク)で発表された。VladはCapistranoのようだとうたわれているが、その複雑性は10分の1であり、Rakeと統合する。
最近のリリースには、以下のような9つの新機能が追加されている。
- Gitサポート
- Merbサポート
- パッセンジャーおよびLighttpdサポート
- darcsサポートの追加
- god、nginx、thinおよびメンテナンスタスクの追加/結合
- proc値が:per_threadであることを指定して設定することが可能
- Mercurial SCMサポートパッチ
- remote_taskが引数およびサプライヤータスクをサポート
これらの新機能の他に、19のマイナーアップデートおよび11のバグ修正がある。修正やアップデートの完全なリストについては、リリース発表(リンク)を参照のこと。
Vladは通常は以下によって、インストールされる。
gem install vlad
Vlad the Deployerについて詳しくは、プロジェクトWebサイト(リンク)を参照のこと。
Capistranoのメンテナンスの移譲
Capistrano 2.5.5(リンク)のリリース後、Jamis Buck氏はCapistranoプロジェクトから身を引き、今後は開発およびサポートはおこなわないことを発表した(リンク)。
SQLite/Ruby、SQLite3/Ruby、Net::SSH(および関連するlibs、Net::SFTP、Net::SCPなど)および Capistranoの開発を終わりにしている。パッチ、バグ、レポート、サポート要求、機能要求またはこうしたプロジェクトに関する通常のEメールは今 後一切受け付けない。Capistranoについては、引き続きメーリングリストをフォローしていき、時折#capistrano ircチャネルに出現するかもしれないが、もはやこれらのプロジェクトを維持していくことはない。
このことで、多くのCapistranoユーザが多くのデベロッパのお気に入りであるRuby開発ツールの今後を怪訝に思う結果となった。SetFire(リンク)のデベロッパであるLee Hambley氏(リンク)は、以下のように述べている。
今日より、われわれのデベロッパであるLee Hambley氏がcapify.orgのメンテナンスを引き継ぐ。Ruby on Rails開発に関わっている多くの人にとって、Capistranoは必須ツールであり、骨の折れる作業や反復的な業務を自動化し、結合することで、実 働環境のメンテナンスプロセス全体をはるかに簡略化する。
Lee Hambley氏は、Capify.orgサイトのホストおよび維持の他に、新しくコードの維持者が選出された場合には、新たな開発をgemに統合することになる。
Capistrano Google Groupだと名を名乗った、興味深いグループがある。WebistranoプロジェクトのJonathan Weiss氏(リンク)およびMacistranoプロジェクトのMathias Meyer氏(リンク)が、Capistranoコードベースを維持する計画を述べている。
Mathias Meyer氏とわたしは、Capistranoコードベースをよく知っている(Webistrano、Macistranoおよび拡張子をいくつか記述した)。CapistranoおよびNet::S*のメンテナンス権を引き継いでいる。
今後のCapistranoの開発およびサポートに向けて、状況は明るいことは確かである。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/ruby-deploy-roundup