Joe McKendrick氏は、 Oracle Indiaの副社長であるShailender Kumar氏とのインタビュー(リンク)に関してコメントを述べ(リンク)、サービス可能なアプリケーションがなくてもSOAは可能かどうか尋ねている。
そのインタビューで、Shailender Kumar氏は、SOAの導入における主な課題について以下のように提案している。
- サービスメタデータの管理
SOAベースの環境は、メッセージを交換してタスクを実行する、多くのサービスを組み込むことができる。サービスの対話を管理したり、それに関する情報を提供することは、複雑な作業である。
- セキュリティレベルの管理
特に企業ファイアウォールに外付けのサービスを消費するアプリケーションは、従来のモノリシック占有アプリケーションよりも外部に可視的である。SOAの柔軟性および範囲は、セキュリティを危険にさらしかねない。
- CIOやITの幹部たちが、SOAの基本概念や、開始方法に関する問題を理解できていない。
Shailenders氏のコメントは、インドの企業に直接向けたものであるが、Joe氏は 一般にSOAの経験が豊富な企業にさえも当てはまると考えている。氏によっておこなわれた調査によると、SOAの準備が整っているのは、ポートフォリオの 20% 未満である。Joe氏が引き出そうとしている、根底にある議論は、以下の発言で具体化されている。
しかしながら、この技術に関連する神話がある。サービス可能なアプリケーションがないと、SOAをおこなうことができない。それは、誤りである。実際、 WebサービスをSOAと見なす人がいるが、それは間違っている。なぜならばWebサービスは他のプロトコルに過ぎないからである。たとえば、サービス可 能なアプリケーションが1つあり、サービス可能でない多数のアプリケーションがある場合、それでもアダプタをデプロイすることで、それらを接続可能であ る。
しかしながら、オンラインで何かを購入するときなど、日々の暮らしの中でSOAの成果を目にすることができると、Joe氏は考えている。「現代の」多様な SOAシステムと「レガシー」システムを結びつけるというビジョンは、それらがサービス可能でない限り簡単に管理できない。
組織がそのシステムすべてを投げ捨て、完全にゼロから始めないのであれば、ほとんどのSOAの取り組みは非常に見苦しく、最終的には奇妙な機械装置になっ てしまうであろう。それでかまわない。当然、この時点でJBOWS(リンク)は卓越したアーキテクチャである。それも、結構である。進化の段階である。おそらく、す べてが100%サービス可能でなければならないという切迫した需要はない。
アダプタを使用して、古いものと新しいものを「マッシュアップ」する複合アプリケーションは、SOAと見なすことができるか?元の記事(リンク)を忘れずに、確認しておきたい。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/service-enablement-legacy-soa