MicrosoftのテクニカルリードClemens Vastersは、Windows Azureサービスバスのデモンストレーション(サイト)およびそのプログラミングモデルの包括的なレビューを行った。そのプレゼンテーションの中で、彼は、昨秋このブログで言及したポイント(サイト)についてさらに詳しく述べた。
広範な接続を行うことへの主な障害は、IPv4アドレスを使い果たしたという点にあります。使い果たすおそれではなく、すでに使い果たしているのです。IPv4空間は実際に飽和しており、ネットワークアドレス変換(NAT)でしか、インターネットをこれ以上拡大することはできません。この不足のため、すでに多数のISPは、NATの後ろへと顧客を移動させており、もはやパブリックIPアドレスを顧客にリースしていません。(アドレス範囲はいうまでもなく)静的なパブリックIPアドレスを1つ入手するのも、本当に困難になりつつあります。IPv6には、再び各デバイス(さらにはあらゆる汎用コンピュータ)に一意のアドレスを指定できるようになる見込みがあります。しかし、過渡的(で抑制的)なトンネリングプロトコルの使用を必要としないIPv6採用の普及には、まだ何年もかかります。
2番目の大きな障害はセキュリティです。最近、オープンネットワークはかなり危険であり、運悪く企業ネットワーク環境も多くの場合同じような状態なので、ファイアウォールが至る所で使用され、受信トラフィックのほとんどすべては、デフォルトでは大多数のコンピュータ上でブロックされます。これは、悪者を中に入れないためには有効ですが、特にピア間の双方向接続を必要とするアプリケーションにとっては、それほどありがたくありません。
Windows Azureサービスバス(サイト)は、以下を可能にするインフラストラクチャである。
アプリケーションやサービスは、他の方法では到達するのが困難または不可能なエンドポイントを露出し、そこへアクセスできます。たとえば、エンドポイントは、ネットワークアドレス変換(NAT)境界の後ろに位置する場合や、たびたび変化し動的に割り当てられるIPアドレスにバインドされている場合があります。
ASBは、様々なインターネットプロトコルの違いをかなり透過的に扱うことができ、インターネットを横断してビジネスパートナーを接続するための「VPNのような」機能を提供する。また、ASBは、SilverLightとも連携し、そのために動的にプロビジョニングされた一時的なルーターおよびキューを確立する。それらは、ユーザーのクライアントがASBにpingしなくなるとすぐに削除される。
Clemensは、自分の仕事を公開できるようになったので、ブログを再開すると述べた。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/azure-service-bus-vasters