数年の開発の後に、Intentional Software はIntentional Domain Workbench (IDW)をついにリリースした。JetBrainsはMeta Programming System (MPS)をオープンソースとして公開していて、現在のバージョンはBeta 2である。
Intentional SoftwareのプロジェクトマネージャであるMagnus Christerson氏は、DSL DevConにて観客を興奮させながらIDWのデモを行った。IDWは基本的に 言語ワークベンチ だが投影編集環境も併せ持っている。ワークベント全体はIntentional Treeで構成されており、Intentional Tree自体はドメインを複数の形に投影するセマンティックモデルをもち、コード生成にも利用可能である。ユーザは様々な投影を通してモデルを見ることも編集することもでき、それぞれのモデルや他の投影はお互いに更新するになっている。
IDWはビジネスドメインエキスパートのためのドメイン特化環境を構築するプログラマをターゲットにしている。 ドメインエキスパートはコンセプトやルールを、彼らの好む独自の表記としてのビジネス特化言語を用いながら表現でき、ビジネス特化言語は文字、グラフィックス、シンボル、表などを用いて投影される。 プログラマの役割は求められている投影の構築、プログラムとして動作するコード生成を行う変換処理の構築を行うことである。ドメインエキスパートはコードに変換されるドメイン要求を編集する。IDWは現在、C#, Java, C++, Ruby, SQL, HTML, JavascriptとXMLのコード生成を行うことができるが、顧客による追加も可能である。
デモは観客に大きな印象を与えている。Markus Voelter氏:
もしDSLに強い興味がある場合、まずはこのビデオをみなければいけません。そこからはあきらかに可能性を感じます。ISCにもう少しだけ、彼らのシステムを磨く時間を与えてください、これは革命になります!
Intentional Softwareは銀の弾丸を作り上げてきています。
これは単なるしゃれたデモじゃありません、これは私たちが知っている世界を完全に変えてしまうものです。
IDWはまだ公開されていませんが、Intentional SoftwareはCapgeminiとThoughtWorksのような特定の顧客を選んで共有している。Magnus C氏は 興味がある彼らに メールを書くように招待しているが、彼らは厳格なNDAを求めている。
JetBrainsはMeta Programming System を 言語指向プログラミング (PDF) としてリリースした。基本的には言語ワークベンチと同じものである。そのプロダクトの現在のバージョンはBeta 2で、今クォータでプロダクションレベルにする予定である。MPS はフリーで、ほとんどのソースコードをApache 2ライセンス下で公開している。
参考リソース: Lang.NET Magnus C氏によるIDWプレゼンテーション 、Lang.NETでひらかれたMartin Fowler氏によるIDWデモの報告、Magnus C氏によるドメインとDSLについてのInfoQプレゼンテーション