TechEd 2009に集まったTed Neward氏, Jeffrey Palermo氏を含む筋金入りのデベロッパ達によって、現在の経済的に困難な時期についての議論が行われ、雇われ続けるためにデベロッパは何をするべきか、について彼らの意見が示された。
パネリストは次のとおり。
- Eric Hexter氏 (EH), ソフトウェアコンサルタント, オースティン, テキサス
- Ted Neward氏 (TN), ThoughtWorks.
- Rachel Appel氏 (RA), ソフトウェアコンサルタント, Microsoft ASP MVP.
- Aaron Erickson氏 (AE), プリンシパルコンサルタント, Magenic Technologies.
- Jeffrey Palermo氏 (JP), Headspring Systems CTO
- 司会 Bryan Von Axelson氏, 米Microsoftパートナーグループ向けソリューションアドバイザ
パネリスト達によって示されたキーポイントを以下5つの主要トピックに分けた。
どうやって下降局面を切り抜けるか?
TN: 企業に雇われているソフトウェア以外のビジネスに身を置く法人のITデベロッパは、自身が企業の扱うビジネスについて理解していることを示さなくてはならない。最近では、プログラミングは、最高のプログラマの存在や、追加スキルの必要性を気づかせるための、商品としてのスキルだ。
JP: 職を失ったとしても、いつでも雇われるのが、良いプログラマだ。
TNとRA: 大規模な求人から利益を得るソフトウェア会社が少ないエリアに住んでいるプログラマの場合、そうはいかないだろう。
JP: プログラマが単に一つの言語を勉強してマスターしても幸福にはならない。さらに、複数の言語や業界のトレンドを考えると、プログラマは自身の視野を広げるべきだ。
クオリティは重要な役割であるべき
RA: デベロッパは単にコードを書くことではなく、コードのクオリティに対する気遣いを示すべきだ。
TN: 現在の経済状況の利点を見ると、まず第一にプログラマにふさわしくないプログラマが沢山いる。彼らはプログラミングに対する情熱が全く無く、正確さにあまり興味が無く、彼らの提供するほとんどのコードはクオリティが低い。結果として、今の経済は彼らをプログラミングとは違う何かに従事させるだろう。
プロジェクトが今もなお重要
EH: 政府のプロジェクトは今でも続いているが、彼らの要求はクオリティを気遣うこと以上に高い。
TN: 多くのビジネスがいまだにソフトウェアを求めているが、彼らは資金が賢明に使われるか注意深くなっている。
AE: 受益者は各行の契約確認を求めるので、4ヶ月かかるプロジェクトは法的な手続きを経る。また、このごろは誰も移植プロジェクトをやらない。
JP: 多くのビジネスはソフトウェアプロジェクト用の予算を持っているが、事態がどう進行するかを見るために、プロジェクトの開始決定を保留にしている。
遠くない将来、テクノロジは重要になる
TN: デベロッパが何かを学ぶことは今日のトレンドで、企業から求められていること、もしくは将来求められることだ。重要なことは、興味を持ち続けることと、前もって物事を学ぶこと。F#は良い候補だ。
AE: 何かをすることは、たとえ多くの利益がなくても夢中になる可能性があるということだ。
EH: 何かを学ぶことは重要だが、現状のクオリティをさらに向上させることがスキルリストから抜けている。
JP: さまざまなプロジェクトで、門戸を開くアーキテクチャのスキルは重要だ。テクノロジは変化するだろう、しかしビジネス上の問題を状況や制約を踏まえて理解するスキルや、ソリューションを考え出すスキルは、いまだに高い価値があると認識されている。
他の相関性があるスキルについて学ぶ
RAはデータベース管理の仕事をしている。
AE: コンサルティングすることは、コンサルタントが他のビジネスによってさらに学び、そのプロセスの中で自身の価値を高めることに気づくことだ。
JP: サーバ管理とネットワーク管理を学ぶことは役に立つ。
結論
デベロッパは新たなスキル習得を続けること、トレンドの変化に目を向け、フォローし、早めに準備することが必要である。