Adobe Flexの世界に新しいオープンソース、Axiis が加わった。これはデータビジュアライゼーションのためのフレームワークであり、5月にMITライセンスでリリースされた。データビジュアライゼーションとは、アプリケーションデータをチャートやグラフといったグラフィカルなビューとして描画するときによく使われる用語だ。
Axiisは Degrafa を利用して構築されている。Degrafaとは、オープンソースのFlexアプリケーション向け宣言型グラフィックスフレームワークである。Degrafaはグラフィックス描画を簡単にするものであり、Axiisにおいて多用されている。DegrafaそのものはAxiisのようなフレームワークを構築するのには不十分だ。なぜなら、データをビジュアルに結び付けるという機能をデフォルトでは備えていないためだ。AxiisはDegrafaの拡張だと考えることもできる。
Axiis.org では次のように説明している。
Axiisを使うと、開発者は簡潔で直感的なマークアップにより、データビジュアライゼーションを表現豊かに定義することができます。Axiisは特にコードがエレガントになるように設計されています。あなたのコードはビジュアル出力と同じくらい美しくすることができるのです。
WebresourcesDepot はこのフレームワークを次のように説明している。
Axiisには、すぐに使えるビジュアライゼーション部品と、カスタムのビジュアライゼーションを作るための抽象的なレイアウトパターン+レンダリングクラスが付いてきます。
AxiisはFlex開発者にとって、Flash Builder Professional IDE(以前のFlex Builder Professional)に含まれるFlex Charting Componentsのオープンソースによる置き換えを提供するものだ。とは言うものの、Flex Charting componentsを単に書き換えたものではない。Axiisでは、開発者が自分のビジュアライゼーションを構築できるという新しいアプローチをとっており、プロット/バブルグラフ、ウォータフォールチャート、カラムチャートなどの部品が事前に用意されている。さらに学ぶには http://www.axiis.org を見てみよう。