OODBMS.ORGが、教育者と実践者のためのリソース集に、"永続化パターン" セクションを追加したことを公表した。このセクションの最初のリソースセットとしてpdf形式で、3つのパターン集が、載せられた。2009年5月29日より前に、このサイトに加えられた、すべてのパターンが"ベストパターン賞"に参加できることも公表した。投票は、2009年5月29日から6月20日まで行われる。
ODBMS.ORGは、2005年にスタートし、オブジェクトデータベース技術に関する、最新かつ無料の情報と資料を提供している。対象読者は、大学の教授と職員、学生、オープンソースコミュニティや民間企業で働く、オブジェクト指向開発者である。オブジェクトデータベースは、何十年も存在していて、オブジェクトプログラミングとリレーショナルデータベースの永続性の間に生じる、悪名高い、インピーダンス・ミスマッチの問題を解決するものと考えられてきた。しかし、つい最近まで、ほとんどの開発者は、これを使う機会がなかったので、この分野における、ベストプラクティスを知らないようだ。永続化パターンは、このような人たちに価値あるリソースになるだろう。
3人の寄稿者がパターンの最初のセットを提供した。
- Progress Software Inc. の主任コンサルタントである、Adrian Marriott氏は、14パターンを寄贈した(内1つは、アンチパターンで、"Persistent Singleton"(永続的なシングルトン)、"Bespoke Indexes"(特注インデックス)、"Transaction Memo,"(トランザクション メモ)、"Persistent Queue."(永続的なキュー)を含む)。
- Eugenia Stathopoulou氏とPanos Vassiliadis氏は、リレーショナルデータベースのデザインパターンを提供した、永続性の理論的な問題と、概念的なデータモデルを物理的、リレーショナルなモデルへ、マッピングすることを充分に議論した結果である。
- Takenori Sato氏が、Probabilistic Graph Model(確率的グラフモデル)のアイデアを導入して、検索に適用できるパターンを提供するために、Compositeパターンの拡張版やRESTフルな設計を使っている。
Marriot氏の論文が、3つのうちでもっともわかりやすい、パターン社会には最も馴染んだフォーマット(GoFのデザインパターンの書式)を使ったものである。他の2つの論文はもっと学術的で、それらのパターンに加えて、永続性に関する、重要なコンテキストと背景情報を含んでいる。
ベスト永続化パターン賞が公表されており、応募方法や賞に関する詳細は、このサイトにある。