次期JDKの新しいマイルストーンがリリースされた。このマイルストーンには、いくつかの新しい機能のほか、ガベージコレクションやNIOなど、多くの分野における機能強化が含まれている。また、このバージョンで初めてOpenJDKとJDKが(ほぼ)同一のコード基盤をもつこととなる。
Xiomara Jayasena氏は次のマイルストーンへのロードマップについて以下のように語った。
マイルストーン 4のための開発は継続し、7月末までに完成させることを目指しています。
b59のソースはMercurial リポジトリ から以下の方法でいつでもダウンロードできます。
hg fclone -r jdk7-b59 http://hg.openjdk.java.net/jdk7/jdk7 myjdk7
加えて、2010年2月18日の最終マイルストーンまでの詳細なロードマップがopenjdkのサイトに掲載されている。
サイトではJava SE 7 プラットフォームのJSRが提出されたときに提案されるであろう機能一覧のドラフトも確認することができる。
機能はJDKのソフトウェアスタックの全体において、おおよそ低レベルから高レベルの順にリストアップされています。
vm
64ビットオブジェクトポインタ圧縮
Garbage-First GC (G1)
JSR 292: VMの非Java言語対応(InvokeDynamic)言語
JSR 308: Javaの型に対するアノテーション
JSR TBD: 小さな言語仕様変更(Project Coin)
JSR 294: 言語とVMのモジューラプログラミング対応コア
モジュール化 (Project Jigsaw)
クラスローダアーキテクチャのアップグレード
URLClassLoaderを閉じるメソッド
Unicode 5.1
Concurrencyとコレクションのアップデート (jsr166y)
JSR 203: Javaプラットフォーム向けnew I/O APIの増加 (NIO.2)
SCTP (Stream Control Transmission Protocol)
SDP (Sockets Direct Protocol)
楕円曲線暗号 (ECC)クライアント
Java2DのためのXRenderパイプライン
6u10機能の移植
6u10からの移植機能に対する新しいプラットフォームAPIの生成
JSR 296:Swingアプリケーションフレームワーク
Swingアップデートee
XML stackのアップデート
JDK 7に関する更なる情報は ドキュメントサイトや、ご覧のInfoQでも確認できる。