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Google、インターネットスピードアップ共同作業を呼びかけ

原文(投稿日:2009/6/24)へのリンク

数週間前Googleは、インターネット全体のプロセスをスピードアップさせる方法を探り、後押しするために、Page Speedをオープンソース化した後、ウェブサイトへ発表した。 Googleは調査データやウェブサイトのスピードを最適化するチュートリアルやプレゼンテーション動画、様々なパフォーマンス最適化ツールへのリンク、そして、ウェブをより速くする方法の共有に導くディスカッショングループをシェアする。

Google Researchは長い間、どの程度ページローディングスピードがユーザの検索数に影響する (PDF)か調査してきた。紹介された、いくつかのレスポンス遅延は次のとおり。

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遅延の特定と、4~6週間に渡るユーザモニタリングの結果、検索数において、次のようなの低下が報告された。

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0.5%の低下は、ユーザとは別のユーザにとって大きな影響はないかもしれないが、ユーザが実行する検索数間には直接的な因果関係、例えば広告クリック表示と収入の関係があるので、このような低下はユーザにとって大きな意味を持つとGoogleは断言する。自身のウェブサーバをスピードアップすることに加えて、Googleは、インターネット全体のスピードアップを望んでいる。彼らにとって、この取り組みが利益になると考えているからだ。

Googleは、帯域制限以外の、比較的遅いインターネットの要因は、次のようにいくつかあると考えている。

  • ウェブサイトはウェブ開発の成功事例を参考にしないし、不必要に遅い
  • ウェブサイトがスピードのため、頻繁に最適化されることはない
  • ウェブサイトやウェブアプリケーションが現在とは異なっていた10~15年前に、様々なインターネットプロトコルがデザインされた
  • ごく最近になってブラウザはスピードに焦点をあて始めているが、多くのインターネットユーザは遅いブラウザを使っている。

Googleのために、インターネットはどの位速くなればよいのか?光沢紙の雑誌をめくるのと同じ速さでページ移動ができ、必要な限り速く、ビデオやグラフィカルなコンテンツを提供することができ、接続環境(モバイルを含む)による遅延の影響を受けない、ユーザ間のライブコラボレーションができる位である。そのために、GoogleはHTMLが強化されることを望んでおり、HTML 5 の準備は完了している。しかし、彼らはさらにHTTPとTCPを強化、もしくは変更したいと考えている。現在のインフラに対する莫大な投資を考慮すると、変更の実現はとても難しい。

自身のサイトをスピードアップさせる方法を教えるために、Googleは沢山のチュートリアルを提供している。

彼らはさらに、様々なサイトにあるツールのリストをシェアしている。

Page Speed. Page SpeedはオープンソースのFirefox/Firebugアドオンだ。ウェブマスタやウェブ開発者は、Page Speedを使って、自身のウェブページのパフォーマンス評価や、パフォーマンスを高めるためのアドバイスを受けることができる。
AOL Page Test. AOL Page Testは、Internet Explorerを使ったウェブページパフォーマンスの計測と分析のためのオープンソースツールだ。
Cuzillion. Cuzillionは、コンポーネントの相互作用を確認するウェブページを、素早く構築するツールだ。ブラウザは日々の状況で予期しない動きをする。時々、その挙動はブラウザ間で異なる。Cuzillionを使って、これら動作を観察し、サンプルページを他人と共有することができる。
Fiddler 2. Fiddlerは、コンピュータとインターネット間の全てのHTTP(S)トラフィックを記録するWeb Debugging Proxyである。Fiddlerは、ブレイクポイントをセットし、incomingとoutgoingデータを使って"fiddle"することで、全てのHTTP(S)トラフィックを調べることができる。Fiddlerは、強力なイベントベースのスクリプティング サブシステムを含み、.NET言語を使って拡張することができる。
Firebug. Firebugは、Firefoxを使って開発ツールを統合する。ブラウザにあるCCS, HTML, JavaScriptの編集やデバッグ、モニタリングができる。
Hammerhead. Hammerhead は、ウェブページのロード時間を計測するために、Firebugにタブを追加する。
httperf. Httperfは、ウェブサーバのパフォーマンスの計測用ツールである。様々なHTTPの負荷生成と、サーバパフォーマンス計測のための柔軟な機能を提供する。httperfの焦点は、1つの詳細なベンチマークではなくて、ミクロとマクロレベル両方のベンチマーク構築を容易にする堅牢な高パフォーマンスツールを実装することだ。
HttpWatch. Http Watchは、IEとFirefoxを使って、ブラウザウィンドウを離れずにシームレスなHTTPとHTTPSのモニタリングを提供するHTTPビューワとデバッガだ。
IBM Page Detailer. IBM Page Detailerは、ウェブサイトデベロッパやエディタが、クライアントの機能からパフォーマンスを素早く正確に見積もることを可能にするグラフィカルツールだ。IBM Page Detailerは、ウェブページがウェブブラウザに送られる際の詳細なマナーを提供する。この詳細は、タイミングやサイズ、ページにある各アイテムの識別を含む。
JSLint. JSLintはJavaScriptプログラムにある問題を検索するJavaScriptプログラムであり、コード品質ツールである。
JSMin. JSMinはJavaScriptファイルからコメントや不必要なホワイトスペースを除去するフィルタだ。
Microsoft VRTA. Visual Round Trip Analyzerツールは、ウェブパフォーマンスを向上させるために、ページからのダウンロードを視覚化したり、ベストプラクティスに沿った変更を行なったりすることで、ウェブデベロッパやテスタを支援する。VRTAはコミュニケーションプロトコルを分析し、過往復の原因を特定し、解決方法を提示する。
mon.itor.us. mon.itor.usは、パーソナライズされたAjaxによるダッシュボードインタフェース、サーバ・パフォーマンスとアベイラビリティ(可用性)のチェック、使用可能時間レポートの生成、訪問者の追跡、CPU, メモリ その他のシステムリソースのチェック、異常ユーザ発見アラートを提供する。
OOCSS. OOCSSを使って、標準ベースのフロントエンドコードを素早く、維持可能に記述することが可能だ。
Pylot. Pylotは、ウェブサービスのパフォーマンスとスケーラビリティをテストするための、フリーオープンソースツールだ。ツールを使って、キャパシティの検討やベンチマーキング、分析、システムチューニングに役立つHTTPロードテストを実行することができる。Pylotは並列に、ロード(HTTPリクエスト)の生成と、サーバレスポンスの検証、メトリクスレポートを提供する。
Smush It. Smushは、外観のクオリティを損なうことなく、イメージの最後のバイトを搾り出すための、無劣化フォーマットを使ったイメージ最適化ツールだ。イメージ最適化によって抑えることができたバイト数のレポートと、変換されたイメージを一つにまとめたzipをダウンロードすることができる。
Wbox. WboxはHTTP関連のテストを楽しむための補助を目的としている。使うことができる多くのタスクは次のとおり。ウェブアプリケーション用のコンテンツ生成にかかる時間のベンチマーキング、ウェブサーバやウェブアプリケーションのストレッシング、ローカルリゾルバの変更を必要としないバーチャルドメイン設定のテスト、リダイレクト動作チェック後の正しいHTTPコード発行、HTTP圧縮の動作やページが実際に速くなったかどうかのテスト、ファイル共有用の設定不要なHTTPサーバとしての利用。
Yahoo! YSlow. YSlowはウェブページを分析し、高パフォーマンスなウェブページ用のルールセットを使った、パフォーマンス向上方法を示す。
YUI Compressor. YUI Compressorは他のツールよりも高い圧縮率を実現するようにデザインされたJavaScript minifierである。

最後に、Google Speed web siteのディスカッショングループでは、Google独自のウェブスピードアップテクニックとアイデアの一部をシェアすることができる。

InfoQ内の関連記事: Google Has Open Sourced Page Speed.

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