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Androidアプリケーションからネイティブコードの呼び出しが可能に

原文(投稿日:2009/7/20)へのリンク

開発者からの要望を受け、Android Native Developer Kit (NDK)NDK 1.5リリース1でDalvik仮想マシンでのネイティブコード呼び出しをサポートした。メモリ消費が少なくCPU使用率の高い処理ならば、パフォーマンスの向上や既存のコードの再利用といった恩恵を受けられるだろう。そのような処理として、例えば信号処理や物理シミュレーション、ある種のデータ処理などがある。

NDKは実行可能形式、共有ライブラリ形式のネイティブコードの作成を可能にするツールセットである。

最初のリリースは、ネイティブコード共有ライブラリの作成を望む、Javaアプリケーション開発者を対象としている。主な利点はネイティブコードAPIへのアクセスと、アプリケーションの一部の高速化だろう。

NDKを使った最初のアプリケーションはAki氏によって作成されたブロック崩しスタイルのゲームだ。このアプリケーションは元々JBox2Dを使っていたがBox2Dを使うように変更された。Dalvik仮想マシン下でのJBox2Dは、ガベージコレクションの増加のためにパフォーマンスが劣っているように思える。ネイティブのBox2Dライブラリを使うことによって、画面上のオブジェクト数が限界に達したことによるfps(1秒あたりの画面更新回数)のわずかな低下を除いて、アプリケーションは優れた性能を発揮した。

Android NDKの初期バージョンは完全なLinuxとAndroid APIのうちの一部しかサポートしないが、今後の機能拡張が計画されている。例えば、高性能なゲームを実現するOpenGL ESやオーディオライブラリへのリンクのサポートがある。

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