MicrosoftはASP.NET MVC 2の最初のプレビュー版をリリースした。Visual Studio 2008には別々のプロジェクトテンプレートとして登録されるので、ASP.NET MVC 2 Preview 1はASP.NET MVC 1と共存させることができる。ただし、Visual Studio 2010を試しているユーザーはBeta 2を待つ必要がある。Visual Studio 2010にはASP.NET MVC 2が含まれる予定だ。
バージョン2の最も重要な機能の一つは、“エリア”の概念である。各エリアは大きなWebサイトの一部を表わす別々のプロジェクトである。エリアはビルドにかかる時間を削減し、大規模なチームで問題になりがちなプロジェクトファイルの管理を楽にしてくれるはずだ。
バージョン2では比較的新しいバリデーションモデルのサポートが追加される。それは全てをモデルに定義することを可能にし、DataAnnotationを使えば、プロパティに“Required”や“Range”、“StringLength”、“RegularExpression”のようなルールを付加することができる。これらのルールはブラウザにまで及ぶ。
.NET 3.5 SP1で導入されたDataAnnotationに加えて、ASP.NET MVC 2ではCastle ValidatorやEntLib Validationのような、他のバリデーションフレームワークとの統合もサポートされる予定である。
クエリ文字列変数のデフォルト値もサポートされている。デフォルト値はDefaultValue属性によって指定される。VBやC# 4のようにオプショナルパラメータをサポートしている言語では、直接指定することも可能である。
テンプレート機能も大いに改良され、カスタムエディタテンプレートやディスプレイテンプレートをグローバルに、もしくは特定のコントロール向けに定義することができる。これらのテンプレートは特定のデータ型に自動的に適用される。