i4iが保持している特許を侵害したとして、テキサス州はMicrosoftにアメリカ国内でのMS Wordの販売差し止め命令判決を行った。
トロントを本拠とするi4i社は、Microsoftが特許を侵害しているとして、2007年3月に訴訟(PDF)を提起した。
アメリカ合衆国特許 No. 5,787,449 (“the ‘449特許”) は“アーキテクチャやドキュメントの内容を互いに独立して処理する方式とシステム” … 特許を取得している … 1998年7月28日。
Microsofotが侵害している特許について、この訴訟は以下のように述べている
Word 2003、Word 2007、.NET Framework、Windows Vistaについて権限の無い作成、使用、販売、販売申し込み、アメリカ合衆国への輸入…の行為。
また、Microsoftの行動は周到だと考えられている。
Microsoftは‘449特許についての知識があり、特許侵害行為をやめなかった。Microsoftの‘449特許に対する侵害行為は意図的かつ周到に行われ続けている。
この訴訟は‘449特許の写しを含んでいる
アメリカ地裁裁判所のLeonard Davisは、彼の最終判決(PDF)が以下であることを昨日(4月11日)公表した。
- 被告であるMicrosoft社(“Microsoft”)は、アメリカ合衆国特許番号5,787,449 (the “‘449特許”)を違法に侵害している。
- 被告であるMicrosoftは故意に‘449特許を侵害している。
- 裁判判決として、i4iはMicrosoftの‘449特許に対する特許侵害行為による損失総額二億ドルが与えられる。
- Microsoftの意図的な特許侵害についての追加損害金として、i4iは四千万ドル与えられる。
- 2009年5月21日から最終判決日までの評決後損害金として、i4iは一日144,060ドル与えられる。
- 2009年5月20日までの判決前利息37,097,032ドル、その後最終判決日まで一日21,102ドルを利息として、i4iに与えられる。
これは約2億9000万ドルにも計上される。さらに判決に伴う販売禁止命令 (PDF)として、MicrosoftはWord 2003、Word 2007、将来に渡るWord製品をアメリカ国内で販売禁止とされた。また、Microsoftが“カスタムXMLを含むXMLファイル開く”事を禁止しているが、XMLドキュメントをテキストファイルとして開く事は認めている。i4iは訴訟について.NET FrameworkとWindows Vistaを含めたにも関わらず、判決はこれらについて述べていない。
MicrosoftのスポークスマンKevin Kutzは以下のように述べている。
裁判所の判決には落胆している。我々の証拠は、特許権は侵害しておらず、i4iの特許が無効であることを明らかに証明していると信じている。我々は判決を上訴するつもりだ。
Microsoftは判決を上訴し、法廷の外で問題を和解するであろう事は明らかだ。i4iはx4o(MS WordのXML認証ツール)を作成した事には関与しているが、Wordを葬る事に明らかに関与していない。