Memcachedは、元々 LiveJournal.com のために開発されたキャッシングシステムであり、データベースサーバの負荷を軽減するために多くのサイトで導入されてきた。
最新リリースのバージョン1.4 では、新しいバイナリプロトコルのような新機能を取り込んだ。なぜ新しいプロトコルなのか？ Memcached の開発者の Dustin Sallings は次のように言っている。
プロトコルの実装者にとって最も明白なのは、今や本当にプロトコルを解析するのが簡単になったということです。固定長のヘッダを読み込んだ後、低レベルのパケット処理装置は、入力をどこにディスパッチするかを把握でき、入力をすべての主なコンポーネント(key、value、opaque、cas、extras、その他)に分割します。
このことは、サーバとクライアントを実装している(少数の)開発者にとって素晴らしいことです。しかし、それ以外の memcached を単に利用するだけの人にとってはどうでしょうか？新しいプロトコルにおける意味の強化は、私たちが本当にクールなものを構築することを可能にします。
この一つの例が、 "いくつかのアイテムだけを複数のサーバに保存する"、Trond Norbyeのレプリケーション機能である。
アプリケーションは、標準化されたオープンなプロトコルによって Memcached と通信するため、Memcached のバックエンド実装は交換可能である。商用の選択肢として、Gear6の Web Cacheがある。
Gear6 Web Cache は、高度な、Memcached プロトコル準拠のソリューションです。これにより、Webサイト開発者とオペレータが、Webサービスとアプリケーションをスケールさせることを可能にします。
InfoQは、Web Cacheがどのように動作し、どんな利益を提供しているかについてもっと知るために、Gear6 のプロダクト管理のディレクタである Bill Takacs とチャットした。
Gear6は、標準の memcached へ以下のような拡張を提供しています。
- メモリ利用： 1MBのオブジェクトサイズ制限を除去。より細粒度のメモリ割り当て、コストベースの削除アルゴリズム。
- 集約度： キャッシュのコストを軽減するためにDRAMとフラッシュメモリの組み合わせを使用し、私たちのソリューションの集約度を増大させます。現在、最大のキャッシュは1U辺り384GBです。
- 高可用性： クラスタ環境では、2つの1Uユニットにソリューションを配備します。クラスタでは、次の2つのモードが選択可能です。
- サービス継続可用性： クラスタアーキテクチャはフェイルオーバー能力を有効にします。これは、障害発生時にキャッシュサービスが割り込まれないことを保障します。
- データ継続可用性： クラスタは、クラスタ内にデータを複製します。この複製は、すべてのキャッシュデータはいつも代替ロケーションで利用可能であることを保障し、ユーザへのサービスを割り込みや遅延なしに提供し続けます。データベースとアプリケーション負荷の急上昇を回避します。
- さらに、Gear6 Web Cacheは、クライアント側のソースコードの修正を必要としません。また、私たちのクラスタアーキテクチャは、サービス途絶無しのソフトウェア更新を可能にします。
- レポートと管理： Gear6 Web Cacheは、完全に計器を備えており、Memcached 層内における複数のレベルで何が起こっているかを把握するための、分かりやすいインタフェースを備えています。私たちは、DRAMとフラッシュメモリの障害や障害を示すものを自動的・継続的にスキャンする拡張を作りました。ユーザは、キャッシュ層の任意のレベルでドリルダウンすることができ、よく使われているキー、クライアント、インスタンスのレポートを取得することができます。
さて、Web Cacheがどのようにパフォーマンス問題を解決するか、お分かりになっただろうか？
私たちの典型的な過程には、オンサイトの評価を含んでいます。潜在顧客は、自分たちの環境でソリューションを評価をすることが奨励されます。