Flash/ActionScriptを使っている開発者の多くが開発ツールにSilverlight/C#のような機能が欲しいと訴えている。ソースコードをSWFファイルなどへコンパイル可能なマルチプラットフォーム言語haXeが、AS3に足りないものを提供してくれそうだ。
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Flashアプリケーションの開発者であり、オープンソースのFlashプロジェクトの貢献者でもあるJoa Ebert氏は、ActionScript(AS3)を使っていて起こった問題について説明した後、3つの分野で変更を望んでいると述べている。
貢献 SDKやFlash Playerへの貢献は素晴らしい選択で、私はそれにとても感謝しています。これにはFlash Platformへの貢献も含んでいます。
- 最新の仕様のためのオープンソースWikiの拡大し、人々がそれに貢献できるようにする。
- オープンなActionScriptドキュメントの作成。
- TextLayoutFrameworkのように、6ヵ月後にオープン化するためにクローズドソースのものを開発しない。
- コードレビューのための進捗を作成し、人々がJIRAヘルに陥ることなしに貢献できるようにする。
- 開発者がAdobe内部で何が起こっているかを知るためのロードマップの作成。
言語
- ジェネリックの追加。
- 真のメソッドオーバーロードのサポート。
- 同期機能を含んだスレッディングのサポート。
- 現在まったく使われていない
const
キーワードの再考。- プライベートコンストラクタ、抽象メソッド、抽象クラスのような標準的なOOP機能の実装。
- ジェネリックを使ったコレクションフレームワークの作成。
- 堅牢な並列処理フレームワークの作成
パフォーマンス
- VMのパフォーマンス向上、特にオブジェクトのアロケーションとメソッド呼び出しの部分。
- JITトレースやホットスポットがあれば素晴らしい。
- コンパイラとそのアウトプットのパフォーマンス向上。
別のFlashアプリケーション開発者のSascha Balkau氏は、ActionScriptの機能のウィッシュリストを挙げている。
- メソッドオーバーロード(オープンソースのフレームワークやライブラリのほとんどはオーバーロードなしの茶番だ)
- ジェネリック
- スレッディング
- マルチCPUサポート
- プライベートコンストラクタ(元に戻して!)
- 真の抽象クラス/メソッド
- 列挙型(ずっと望まれているものなのに、何の問題があるんだ!)
- ハードウェアレンダリング(PV3Dなどは優れてはいるけれど、もし1000個の三角形を描けばイライラすることになってしまうよ?!)
- コンパイラパフォーマンス(冗談抜きに、haXeコンパイラが出てきたらMXMLCはどこかに消えてしまうべきだ!)
- それから、AIRランタイムのOS統合(例えば解像度の変更)やパフォーマンス、リソース管理(AIRのRAM消費はこの世のものじゃない)がもっともっと優れたものになっていって欲しい。
Nicolas Cannasse氏もまたAS3に不満を持っている開発者の1人で、彼はその解決策としてhaXeを提供している。haXeはオープンソースのマルチプラトフォーム言語で、JavaScript、NekoVM、PHP、C++、Flash 6~10へコンパイル可能なプログラムを書くことができる。haXeはActionScriptプログラマにとって魅力的な言語機能を発表している。
ActionScriptはC#と渡り合うための重要な機能をいくつか備えているが、デザインツールに関して言えばFlashがまだリードしている。その一方で、AS3コミュニティの間では欲求不満が高まっているようだ。おそらく、10月4日から7日に開催されるMAX 2009では、これからのFlashについての説明があるだろう。MAX 2009のセッションにはこのようなものがある。
- ロードマップ:Flashプラットフォームランタイム
- ロードマップ:フレッシュプラットフォームサーバー&サービス
- ロードマップ:フラッシュプラットフォームツール&フレームワーク
- ロードマップ:Webプロフェショナルツール&クリエイティブスィートのサービス
- Flash Catalystの展望
- Adobe AIR 2
- ColdFusion 9の最新情報
- Flash Builder 4の最新情報
- Flash Playerの最新情報
- Flex 4の最新情報