CodePlexのSQL Azure Migration Wizard(SQLAzureMW)は、SQL Server 2005、2008データベースのSQL Azureへの移行を可能にしてくれる。
SQL Server 2005、2008のデータベースを選んだ後、処理対象のSQLオブジェクト(テーブル、ストアドプロシージャ、ビュー)を選択する。この時、次の処理についての3つのオプションが提示される。
- Script to window - SQLスクリプトをウィザードに表示させたい場合はこのオプションを選んでください。Azureへ移行する前にSQLスクリプトを修正することができます。
- Script to file - SQLスクリプトをファイルへ保存したい場合はこのオプションを選んでください。SQL Server Management Studioを使ってSQLスクリプトを編集し、実行したりウィザードに再度読み込ませたりできます。
- Script to Azure - データベースがSQL Azureと互換性があると思える場合はこのオプションを選んでください。SQLAzureMWあなたのAzure証明書の入力を求め、SQL Azureに対して生成したスクリプトを実行します。
SQLAzureMWはSQL Server 2005/2008とSQL Azure間の非互換の部分を処理してくれる。。例えば、text型のカラムはvarchar(max)型のカラムに変換されるし、image型のカラムはvarbinary(max)型のカラムに変換される。SQL AzureはXMLスキーマをサポートしていないので、これはバインドされない。このような変換、変更の設定はNotSupportedByAzureFile.configというXML構成ファイルに保存されている。これによりSQL Azureがアップデートされて新機能が追加された時に、スクリプト生成の変更がサポートされる。
SQLAzureMWは現在アルファv0.2で、Microsoft Public License(Ms-PL)でリリースされている。VS 2008で作られており、実行には.NET 3.5 SP1が必要だ。