要望の多かった新機能がInfoQに加えられた。登録ユーザに対して、インタビューやプレゼンテーションをMP3でダウンロード可能にする機能だ。第一弾としてAgile 2009のプレゼンテーションがMP3で利用可能となる。これらのプレゼンテーションは、Agile AllianceとInfoQのパートナーシップのおかげでInfoQ上でも利用可能となっており、InfoQは8月に行われたばかりのイベントから18のセッションを選んでカメラに収めた。私たちのAgile 2009への取材内容および残りのセッションのリリース・スケジュールをInfoQ.com/agile2009で確認してもらいたい。(MP3ダウンロードも含めて)現在利用可能な最初の5つのプレゼンテーションは次のものだ。
Alistair Cockburn氏: 私はAgileを賞賛するのではなく、葬りにきた (基調講演)
Agileは1990年代に小規模なプロジェクトから始まった。やがてそれは大規模で、グローバルな商用プロジェクトにまで広がっていき、IEEEやPMI、SEI、国防省にまで影響を与えている。Agileは今や広い範囲をカバーしているので、それに適したやり方で見ていくべきである。この講演では、Agile全体の眺望を示し、伝統的なAgileがどのように適合するのか、またその狭い範囲の外では何が効率的な開発に寄与するのかを明確にする。
Mary Poppendieck氏: ソフトウェア開発における計画的な修練
遺伝と育ちのどちらが重要かという議論で、研究者たちは育ちの方が重要だと主張してきた。優秀な人々は、もっとも努力してきた人たちなのだ。専門家になるには10年以上の計画的な修練が必要だ。計画的な修練とは単に時間を費やすことではなく、パフォーマンスをあげるために努力をすることだ。これは得意なことをするという意味ではない。指導役のガイドにそって挑戦するということだ。
J.B. Rainsberger氏: 総合テストは詐欺だ
総合テストとはある種の詐欺だ。全体をテストするのに必要な統合テストのおそらく2-5%ぐらいしか、あなたはテストコードを書いていないだろう。そしていたるところで単体テストをコピーしていることだろう。総合テストはあらゆるところで重複しあっている。総合テストでエラーが出た際に、どこに問題があるのかわかる人がいるのであろうか。この問題を解決するための2つの方法を学ぼう。コラボレーションテストとコントラクトテストだ。
Scott Ambler氏: 数字で見るAgile: 人々が実際に行っていること
この講演では、Agileのテクニックの導入程度と有効性に間する4年間の業界調査の結果を要約して伝える。メーリングリストや論文、書籍にかかれているような説明が現実と異なるということを頻繁に経験する。Agileに関する神話やアイデアを探っていき、間違っているものもあり、正しいものもあることを調査結果によって示す。
Ashley Johnson氏とAmr Elssamadisy氏: スケールダウンすることでスケールアップする: 個人のスキルに(再度)焦点をあてる
小規模(での個人とチーム)のパフォーマンスと大規模でのパフォーマンスの因果関係を取り上げて説明する。ソフトウェア開発のパフォーマンスをあげるために、組織の中のどのようなポジションであれ、個人が何をできるのかということ探り出す。
InfoQは引き続き、新しいインタビューやプレゼンテーションをサイトに追加していく。その際すべてのインタビューや大半のプレゼンテーションがMP3でダウンロード可能となる予定だ。これらに加えて、私たちの過去の記事の中のどのインタビューやプレゼンテーションをMP3の形で見たいのかをコミュニティから教えてもらいたいと思っている。コメントを通して、ぜひ私たちに知らせてほしい。