IIS Application Warm-up for IIS 7.5 は,Webアプリケーションに関連するすべてのリソースを要求前にあらかじめロードしておくことによって,Web サイトの応答性を向上するものだ。
要求の特殊なパイプライン処理やアプリケーションプールの再利用が行われる場合においても,“データベース接続,ASP.NET コードのコンパイル,モジュールのロードなど関連リソースすべてを事前にロード,初期化しておく” ことで Web サイトの応答速度を向上する。
事前のロード処理は,対象とする Web ページとユーザ ID を設定することで起動される。同期的にも,あるいは非同期的にも実行可能だ。
Application Warm-up は IIS マネージャに統合される。おもな機能は以下のようなものだ。
- コンフィギュレーション設定は共有設定ファイルに格納される。
- Webアプリのプリロード定義は Web アプリケーション単位で設定できる。これによってITプロフェッショナルは,必要に応じて個々の初期化ページの区別,生成が可能になる。
- プリロードアプリーションにはデフォルトあるいは固有の識別を使用可能である。
この IIS モジュールは現在ベータ状態であり,Windows 7 用 x86 バージョン と,Windows 7 および Windows Server 2008 R2 用 x64 バージョン がある。