Agile 2009が終わって1ヵ月経ち、その間人々は、その感想について書く時間を持てた。
コンファレンスの議長だった、Johanna Rothman氏 は、 “私にとって、大変だったのは、本当にたくさんの決定を下す必要があり、時間がかかりました。たくさんのプロジェクトで経験したのは、急いで決めたことは、いつも正しくなく、 (:-))) 後で問題を起こします。” 彼女は、違うやり方で:
- たくさんのステージプロデューサは、ペアで働きましたが、アシスタントプロデューサに謝礼を出す予算がありませんでした。
- “重要なポジションには、もっと注意深く人を選ぶことですね。自発的に引き受けた仕事に割ける時間がない人たちもいました(ボランティアの共通の問題)。約束してもらった時、私は十分質問をしたと思いましたが、そうではなかったです。”
- “ステージが多すぎました。Jimにステージを合体させるように言いました(彼がそのメタフォを使うなら)。(2008年より)もっと少ないセッションを同時にやる方がずっといいですね。”
Steven “Doc” List氏が言うには、ステージプロデューサとして、多くの時間は発表者への挨拶と少なくと1,2分は、各セッションをチェックすることだった。それから彼は、発表者でもある20人のThoughtWorkersの人たちと会おうとした。氏にとって、コンファレンスの中心は、 “いっしょになり、知り合い、そして心を通じあわさなければならない、素晴らしい人たちがいました、例えば、Alistair Cockburn(詩の朗読会と今年のシャーマニズム)、Jean Tabaka(私は、Jean Tabakaが好きだ!)、私の親愛なる友である、Julie Chickering、Christine Delprete, Chris Matts、Olav Maassen, Diana Larsen, Esther Derby, Johanna Rothman, Martin Fowler そして他の素晴らしい人達…私がそこでそうしたので、 “おしゃべりプール”と称したOpen Jamエリアで有意義な時間をたっぷり過ごすことができました。”
Karl Scotland氏にとって非常に面白かったのは、次の3つで:
- Alistair Cockburn氏と議論した、チームの成熟度とKanban(かんばん)のWIP limit(仕掛り制限)の明白なものと暗黙のもの
- Mike Cottmeyer氏と話した、Lean(Kanban)と制約条件の理論(ドラム-バッファ-ロープ)の細かい点(明らかにそれは Mike氏にもハイライトだった)
- Arlo Belshee氏とBonnie Aumann氏と議論したKanbanについてのあらゆる考え、この中にはビール用のコースタに書いた画やビールグラスや他の道具を使って視覚に訴えたものも含まれます。
Mike Cottmeyer氏にとっての1週間は、 “夜はいつも遅く、朝はいつも早く、たくさんの会議とセッション、顧客と話し、意見を戦わせ、旧友と再会し、そして新しいことを2,3しました。” もし氏が、来年コンファレンスを仕切るのであれば、組織的なアジャイル性と規模の拡大に焦点を合わせたステージが見たいと思っている。すなわちこのような考えが実際の経営層とともに実際の会社でどのように適用されてきたのかに焦点をあてたものである。 “私は、アジャイルの考えをそれらの考えが実際に成功した文脈で話したいし、それらを別の規模でどのように適用することができるかを探りたいのです。私は、実際にこういうことをした人たちからの体験報告を見たいのです。持続可能な変化を推し進めることができたCEOやCIOの人たちから聞きたいですね。話す内容は、事前に人によってちゃんとチェックされたもので、事実報告があるものがよいと思います。このようなアジャイルの大きな問題をいっしょに議論できる分科会やワークショップが欲しいですね。”
非常に 高い評価をしつつも, Portia Tung氏には、いくつか意見がある。氏が気に入ったのは、参加者が意見を出し合うのを非常に助けたアイスブレーカ、夕食会の食べ物の質、そして “スターとプログラミングの最後で、Ola Ellnestam と Gerard Meszaros を見て、ソフトウェアの職人芸たるものを思い出しました!” 更に氏による、コンファレンスを完全にするための考えが:
- 参加者が、速く簡単にプログラムを理解できる方法を考える。毎日、その日のセッションを選ぶのに最低1時間、私はかかった。
- セッションの参加者に、ブレーク中にどんどん有意義な会話を持つよう促す方法を考える。
- 最初に興味をもったステージに留まらせるのではなく、いろいろなタイプの参加者がステージをまたいで参加できる機会を提供する。
- 最初から意見・質問がもっと出るように、コンファレンスの始めに、アイスブレーカになるのが苦にならないような練習をやる。
このアイスブレーカ練習をコンファレンスの所々でやってコンファレンスを通して、参加意欲を掻き立てる。 - 1分間プレゼンを導入して、セッションの発表者が毎日のはじめに(あるいは、午前の始めと午後の始めに必ず)行い、参加者がセッションを選ぶのに役立つ情報をもっと提供する。
他の多くの人たちと同様に George Dinwiddie氏は、コミュニティで新しい友人を作ったり、旧友と再会したりと、人々がコンファレンスで顔を合わせることの価値を高く評価している。更に彼はコンファレンスから最高の価値を手に入れる面白い手法を持っていた “私は、自分の時間を最大限に活用しませんでした。人生に最適化なんてないんです。その代わりに、重要だと思えることをするか、大したことでないことをするかのどちらかで、私は単に、今の時間に、今の場所にいようとしているだけです。“今、ここにいろ” なんです。あるいは、 Lyssa Adkins がBuild Your Team’s Collaboration Muscle(チームの協調筋肉を作れ)の中で言っている “今に生きろ” なんです。私自身は、すべての時間を最も重要なことで満たすのではなく、弛んだ( Slack )ままでした。私はこのやり方を非常に勧めます。” 更に George氏のブログ では、セッションを選択するプロセスを改善することに焦点を当てている。
Adam Goucher氏は、なぜ多くの人たちがこけにされ、翌朝セッションに参加しそこなうだけのためにこのような金のかかるコンファレンスに来るのか不思議に思った。氏が思うにこの1週間の最高のセッションは Eight Guiding Values(8つの指標値) で、これかやはりBrian Marick氏の ARxTA 講演が基調講演であるべきだった。
Dave Nicolette氏にとって、Agile2009での経験を非常に有意義だった。今年、彼が重要視したのは、 “人間的な要素、特にコーチングやチーム力学を扱ったセッションです。この数年、コミュニティは、次第に人間的側面の重要性に気づき始めています。また共有したい洞察力や技術を持った多くの人がいます。人間を交換可能な機会部品のごとく扱う傾向にあった産業界では、過去においてこのような分野は、軽く見られてきました。”
最後にNaresh Jain 氏は、 “なぜ大きなアジャイル コンファレンスは、新しいものが何もないのか?” 不思議に思い、コンファレンスの大抵のものは、過去の焼き直しのようだと言っている。彼は、アジャイルコミュニティの大多数は、宣伝モードに入っていて、面白い新しいことをやっている人達は、コミュニティから出たいと感じている。George Dinwiddie氏を含んだ他の人々は、新しいことは、まだやられており、別の場所を見る必要があるだけだ、と考えている。“私の場合、ごくわずかな講演にしか行かなかった。その代わり、たくさんの人と会って、直面している問題を理解しようとしました。ワークショップタイプのセッションに参加しました。来年は、体験レポートをもっと聞きたいし、打ち解けた議論ができるOpen Jamにもっと参加したいですね。”
InfoQでAgile 2009についてもっと知りたければ、 特集記事を見てほしい。このレポータのブログにもAgile 2009についての投稿メッセージのまとめが載っている。