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オープンソース・プロジェクトによりMicrosoftが生命工学の市場に参入

原文(投稿日:2009/11/15)へのリンク

Microsoft Biology Foundation(MBF)は、.NETフレームワーク上に構築された生物情報工学のツールキットだ。このツールキットは、生物情報工学のコミュニティによって、長年にわたってオープンに開発され、コードをシェアされ、クロスプラットフォームのサポートを加えられてきたデファクト・スタンダードに基づいている。この伝統に従って、MBFはMicrosoft Public Licenseのもとにリリースされる予定だ。

生物情報工学のファイル・フォーマットをサポートしているので、MBFによって時間を大きく節約することができる。MicrosoftはDNA、RNA、タンパク質配列を扱うアルゴリズム群やNCBI BLASTのような生物学のWebサービスへのコネクタも提供している。

Microsoftは、フレームワークに拡張ポイントを組み込むことで有名だ。クローズド・ソースの伝統により、Microsoftのツールは拡張ポイントなしでは使い物にならないのだ。MBFもこの点に関しては相違はないが、Microsoftの拡張に関する態度は変化している。詳細は現時点では不明だが、Microsoftがサードパーティの開発者に彼らのコードを寄贈し、Biology Foundation frameworkに貢献するように求めているのだ。

サーバとコンシューマ・レベルの機器のどちらでも利用できるようになった複数CPU/コアの利点を活かすため、 "Dev10"プレビューが存在する。これは、.NET 4.0とVisual Studio 2010で追加された並列拡張の上に構築されている。

Microsoft Biology Foundationのベータに加え、Microsoft Researchは2つの関連プロジェクトに取り組んでいる。

  • Microsoft Biology Toolは、Microsoft Researchで開発された情報生命科学のツール群だ。これらは、MBF上に構築されたものか、もしくは、この領域で歴史的に重要な意味をもつもので、フレームワークに最終的に移植されるであろうものだ。
  • Microsoft Research Biology Extension for Excelは、名前が示すとおり、MBFをExcelから活用するためのOffice add-inだ。

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