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GWT 2.0が新しいパフォーマンスツールSpeed Tracerとともにリリース

原文(投稿日:2009/12/09)へのリンク

GWT 2.0の新しい機能は、パフォーマンス解析ツールSpeed Tracer、開発モード、UiBinder、レイアウトパネルなどだ。そしてさらなるJavaScriptのコードサイズ最適化が行われている。

Speed Tracer (ST)は、GWTを用いて構築されている、最も魅力的なGWT追加機能である。Speed TracerはChromeのパフォーマンス解析ツールであり、GWTアプリケーションだけでなく、あらゆるウェブアプリケーションを解析するのに利用することができる。STはChrome拡張として提供されているため、開発段階にあるChrome 4.0を使わなければインストールすることはできない。

STには2つの主要なビューが含まれている:応答性の悪さ(sluggishness)とネットワークである。前者はUIがどれくらいの時間応答性を持っているかを示し、後者は同じ時間間隔におけるネットワークがどれくらい使われているかを表示する。Start/Stop/Recordコマンドを利用してある特定の時間間隔での解析を容易にすることができる。

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GWT 2.0のそのほかの重要な新機能は以下のようなものがある:

開発モード(Development Mode、DM)

  • 新しいGWT開発プラグインによって、あらゆるブラウザ上でGWTアプリケーションをデバッグすることができる。つまり、GWTのデバッグを好きなブラウザ上で好みのツールを使って行うことができるということだ。Firefox上でFirebugを使って行う、といったこともできる。
  • 複数の異なるブラウザを1セッションでモニタすることができる。
  • DMはローカル環境で動くだけでなく、ネットワークを介してのウェブアプリケーションのテストを、あらゆるブラウザとOSの組み合わせにおいてでも、つまり実環境上で動かしてテストすることができる。
  • 新しいGWT Eclipseプラグインは開発モードを統合していて、開発モードを開始したり制御したりすることはもちろん、Eclipse内にデバッグメッセージを表示することができる。開発モードはEclipseに限らずほかのあらゆるJava開発環境に組み合わせることが可能である。

UiBinder は、GWTベースのUIを宣言的な方法によってつくるものである。インターフェースを構成するウィジェットはテンプレートXMLファイルで宣言され、Javaクラスに関連づけられる。この結果、UIとビジネスロジックの分離をずっと望みどおりの形で実現できる。GWT Eclipseプラグインに含まれる定型コードに加えて、コード補完機能、警告線、リファクタリング機能を持つウィザードによって開発者をサポートしてくれる。

UiBinderテンプレートは関連するCSSウィジェットスタイルを含めることができる。つまり、特定のウィジェットに異なるアプリケーションにまたがってまったく同じルックアンドフィールを持たせて、利用することができる。

レイアウトパネル

CSSベースのレイアウトパネルの導入により、あらゆるブラウザでまったく同じに見えるアプリケーションをつくることが可能になった。これは、以前は非常に難しかったことを実現したものだ。メールのサンプルアプリケーションはこのことのデモンストレーションになっている。UiBinderはパネルのレイアウトにも利用することができる。

コンパイラ

GWT 2.0ではコード分割が導入されている。これにより、コンパイルされたコードが2つかそれ以上の部分に分割されることがある。このことによって、アプリケーション全体をロードするまで待つことなくアプリケーションを開始することができるようになっている。分割は GWT.runAsync()を呼び出すことが期待できるかぎりの分割点をつくることで実現されている。コンパイラによって全ての必要な依存部分がロードされることは保証されている。

生成されたJavaScriptコードのサイズは3-20%さらに最適化されている。

GWTはApacheライセンスv2.0のもとライセンスされたオープンソースプロジェクトであり、SDK、Speed Tracer、Eclipseプラグインは自由に無料で利用可能である

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