Terracotta と Quartz の統合製品は、インメモリ クラスタに基づく分散ジョブスケジューリングとエンタープライズ Java アプリケーションのためのワークロード管理を提供する。最近 Terracotta は、オープンソースのジョブスケジューリング ソフトウェアの買収と新しい製品統合を発表した。新しい製品は、ジョブの調整と分散されたワークロードを管理するのに中央データベースを使用する伝統的なソリューションの代替案として、クラスタノードに対応したスケジューリング機能を開発者に与える。
Quartz の新しいビルドとテスト基盤は、Maven と Hudson の継続的統合ツールを活用して実装されていた。変換は、ソースコードとコード以外のリソースを Maven 規約のディレクトリ構造へ再構成することと、モジュールの条件付ビルドを可能にするためにコードのいくつかの部分を別々の Maven モジュール分割することを必要とする。
更新されたクラスタ用 Quartz のエクスプレス版もまた利用可能だ。Terracotta Quartz EX と呼ばれるこの製品は、新しい Teracotta Job Store for Quartz と複数のノードを横断してジョブをスケジュールする方法を、現在アプリケーションをクラスタリングを使わずに動作している Quartz ユーザ に提供する。現在、リレーショナルデータベースを中央 Job Store (例えば Oracle Job Store を使用)として使用してクラスタリングしている Quartz ユーザは、この新しい Job Store は、リレーショナルデータベースのオーバヘッド無しでクラスタリングソリューションを実装する方法を提供する。製品のベータパッケージは最新版の Quartz (1.7.0) と新しい Quartz のための Terracotta Job Storeのエクスプレスインストールを含んでいる。
非クラスタ版の Quartz から クラスタ版へ切り替えることは、新しい Terracotta Job Store JAR ファイルをアプリケーションのクラスパスに追加することと、動作している Terracotta Server Array インスタンスに合わせて設定を変更することにより成し得る。その時から、全てのジョブは永続化と HA を手にすることができる。その実装は、Terracotta のロック管理と HA プラットフォームに基づいており、データベースを必要としない。
Quartz は、Apache 2 ライセンス下のオープンソースのままであろう。次の機能や Terracotta と Quartz の将来のロードマップに関して、管理や操作用の領域で Quartz フレームワークののいくつかの向上があるだろう。Quartz は、信頼性のためにデータベースに依存しない、ジョブ管理サービスを提供するだろう。そこでは開発者は、ジョブのスケジュール、ビジュアライズ、一時停止、再起動、キャンセルができる。完全な Terracotta ソリューションのスイートとの Quartz の更なる統合もあるだろう。