Rubinius 1.0 RC2がRubiniusのウェブサイトから入手できるようになった。バイナリインストーラが利用できるようになったので、Rubiniusを使ってみたい新しいユーザは簡単に試すことができる。Rubiniusを考慮すべき理由のひとつはこれらのRubiniusと他の実装を比較したベンチマークの結果をみればわかる。もちろん - いつものように - ベンチマークの結果には多少の誇張があるに違いないが、インストールが簡単になったので、ユーザは自分のアプリケーションでVMのベンチマークをとることもできる。
一方、Ruby 1.9.2はDTraceをサポートするようになった。最近のインタビューで園田裕貴氏は、Socket APIをオブジェクト指向らしく改良したことやTimeクラスの改善、あたらに追加されたRandomクラスなど、1.9.2の多くの改善点とともにDTraceのサポートについて語っている。
その他のMRI関連のニュースとして、WEBRickとRuby 1.8.x または 1.9.1のユーザは最新のパッチを入手することが推奨されている。脆弱性の詳細についてとその修正版へのリンクについてはRubyの公式サイトで確認できる。
また、IronRubyもリリース候補版を公開しながらバージョン1.0へ向かっている。IronRubyチームのJimmy Schementi氏は現在のIronRubyの状況とバージョン1.0をリリースした後のことについて説明をしている。
.NETコミュニティでIronRubyが人気になるために必要なのはIDEのサポートだ。Visual StudioのアドインであるRuby in Steel IDEはまもなくバージョン1.5がリリースされる予定だが、今まで試験的に続けてきたIronRubyのサポートは打ち切るようだ。SharpDevelop IDE はSharpDevelop 3.1でIronRubyのサポートをおこない、シンプルな構文のハイライト機能やコードの折りたたみ機能を盛り込む。また、C# や VB.NETのコードをRubyのコードへ変換する機能の初期版も盛り込まれる。しかしリリースノートには、この機能はまだ初期段階にあり、シンプルなコードの変換しかできないと書いてある。
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