マイクロソフトは、.NET、Java,PHP、Objective-C(iPhoneとMac) 、JavaScriptに対応したOData SDKをリリースした。これは開発者が、ODataベースの情報を処理する手助けをする。そしてコードネーム“Dallas” CTP 2は、そのデータを売買するマーケットプレースである。
ODataは、Webを超えたデータ共有を容易にするAtomPubベースのプロトコルで、コンシュマからデータプロデューサのODataサービスポイントに対して、RESTに似たリクエストを送る。ODataは、以下の機能をAtomPubに追加する。
- 構造化データを表現するための規約
- リソースアドレッシングスキーマとURLシンタックス
- 一般的なクエリオプションセット(フィルタ、ソートなど)
- リソースの構造、リンク、メタデータを記述するためのスキーマ
- バッチや“ユニット・オブ・ワーク”リクエストのためのペイロードフォーマットとセマンティック
- リソースコンテンツ(JSON)の代替表現
データのリクエストには、以下のコンポーネントが含まれる。
クエリの例:
RESTを使用した対話で、それぞれのリソースはURI属性を持つ。データリクエストには、サーバがクライアントの代わりに処理を行うなど、データフィルタとして使用できるいくつかのクエリオプションを含まれる。
OData開発者ページには、Netflixによって実装されたサービスの例としてODataサービスの作り方と使い方の詳細情報が含まれている。
マイクロソフトは、Apacheライセンス下でOData SDK(ODataクライアントを作るためのいくつかの開発ツール)のリリースをアナウンスした。
- ODataオンラインサービスのサンプル (northwind, など) - ブラウザのオープンとODataサービスのテスト
- ODataクライアントライブラリ
- Windows Phone 7 series
- iPhone
- AJAX\Javascript
- PHP
- Java
- .NET
- Silverlight
- オンラインODataエクスプローラ (odata.orgからソースコードもダウンロード可能)
- Data Service Providerツールキット: ホワイトペーパーと*あらゆる*データソースをまたぐデータサービスの作成方法に関するWCFデータサービスプロバイダの実装サンプル
- OData妥当性チェックツール: テストハーネスとODataエンドポイントを妥当にするための簡単なバリデーションテストのサンプル。ハーネスは、容易に拡張することができるように容易に新しいテストが追加できるように設計されている。
実用的には、次の言語でODataクライアントを作ることができる。 .NET、Java、PHP、Objective-C (iPhoneとMac)、JavaScript。しかし、Monoプロジェクトの創始者であるMiguel de Icaza氏は、本当の意味でプロトコルを採用されるためには、Open Specification PromiseとSDKでODataライセンスするだけではなく、マイクロソフトは、ODataプロバイダの実装リファレンスをオープンソースにするべきであると考えている。
マイクロソフトは、既存のいくつかのサービスだけでなく、Unixのオープンソースの世界でもODataサーバを立ち上げたいと考えているはずです。
ODataの採用を加速したいと考えるのであれば、サーバサイドの.NET実装をオープンにするべきです。…
クライアントライブラリはクライアントにプロトコルを採用させる大きなステップになるでしょうが、今日、Webの後方にあるLinuxサーバで動作するPHP、Java、Ruby、Pythonベースのアプリケーションのデータを解放するのはわずかでしょう。
結局は、クライアントサイドのコードは、XMLファイルフォーマットの単純なパーサです。一方で、サーバサイドはもっと複雑です。
サーバサイドでは、クエリ構文、セレクションもアクセスコントロールとトランザクションサポートもデータを安全に公開するために必要になります。…
マイクロソフトが、ODataのサーバサイド実装をオープンソースにしたら、我々はLinuxユーザのデータを整形して公開することができるようにすることができます。Linuxユーザは、Monoフロントエンドで動作する、現在彼らのサーバにあるデータを公開するためのSystem.Data.Servicesライブラリだけがあればよいのです。
マイクロソフトは、SharePoint 2010、IBM WebSphere、Microsoft SQL Azureを含むODataプロデューサのリストを公開した。彼らはまた、ベンダーがODataプロトコルを使用した、彼らのデータを販売することができるマーケットプレースとして、Pinpointの名前で知られるコードネーム“Dallas”のCTP 2をリリースした。