毎年のように、我々は、.NETプラットフォームが Nokia S60で動くようになる、と言う発表をそのまま掲載している。2007年には、今では、存在しないRed Five Labs が、 Net60 、.NET Compact FrameworkのSymbianバージョンについて発表した。それから2008年に、 Nokiaは、 MIX08コンファレンスで Silverlight 2 をデモすると発表した。それから丸2年たって、やっと今、公開された Symbian用Silverlightのベータ版を見ることができる。
周りでは Silverlight 4に力を入れているにも関わらず、 S60プラットフォームをターゲットにしている開発者は、 Silverlight 2に限定されている。これは、 Expression Blend 2に戻り、Visual Studio 2008 から離れられないことを意味する。
Silverlight 2の文脈でさえ、プラットフォームは、厳しく限定的なものである。サポートされないフィーチャのリスト を見ると、本当のベータリリースというより、技術的予告のように見える。
- Cryptography(暗号化)
- Deep Zoom
- DLR
- Digital Rights Management (DRM)
- Expression trees(式木)
- HTML DOM ブリッジ
- JavaScript プログラマビリティ
- LINQ to SQL
- Silverlight リソースの現地語化
- Reflection(リフレクション)
- Sockets(ソケット)
- Visual Basic
- Windows Communication Foundation (WCF)
これらは、完全にサポートされないフィーチャである。未定義の動きや無条件でブラウザのクラッシュになる多くの共通の状況があり、この中には同一ページに複数のプラグインを持つことも含まれている。1つのSilverlight プラグインでも、 onLoadイベントが起きてから200ミリ秒後でないと、使うことができない。
SilverlightとS60オペレーティングシステムの間に、.NET Compact Frameworkがある。 不幸にして、開発者は,それを使うことができない。フレームワークは、 Silverlightプラグインを走らせる専用の限定版である。 Windows Phone 7と違って、S60固有のフィーチャやXNAベースのゲームに対するサポートはない。