SQL Azureの新機能(MARSサポート、空間データ型、50GBのサイズオプション)が数カ月後にサービス展開される。また、SQL Azure Labも利用可能になり、紹介予定であるOData Servicesといった試用版機能が改善予定となっている。
MARSはMultiple Active Result Setsの略称である。SQL Server 2005から導入され、同一接続内で複数の同時処理が発生することを考慮されている。一連の処理が同一トランザクションを共有できるが、クエリ発行やDML処理の実行順序について厳し制約が存在する。SQL AzureでのMARSサポートは4月を予定している。
Open Geospatial Consortium標準に基づいた、geographyデータ型とgeometryデータ型が2008年にSQL Serverに追加された。これらはSQL Azureで提供予定であるが、6月までは提供されない予定。
公約された機能の最後は、50GBオプションである。6月まで、50GBオプションは1GBオプションや10GBオプションのような公な利用可能形態とはならない。50GBオプションが早急に必要な開発者は、早期採用プログラムに登録することができる。Eric Nelson氏は、自身のブログに詳しい情報を記載している。
SQL Azure Labsは、SQL Azure新機能についての検証基盤である。それらの機能を製品バージョンに取り込んだ場合の保証は無いが、機能が製品に取り込まれる前に開発者がフィードバックを申し出る事を許している。現在、唯一の機能はOData Service for SQL Azureである。