2008年に最初に登場して以来、Silverlight ToolkitはSilverlightプラットフォームの不可欠な一部であった。今回の7つ目のバージョンでは、Visual Studio 2008とSilverlight 3のサポートは削除され、つい最近リリースされたVisual Studio 2010とSilverlight 4がサポートされている。
ツールキットはオープンソースであるため、新機能は必要だがSilverlight 3にとどまりたいという開発者は最新版の一部をバックポートすることもできる。コンポーネント群はWindows Presentation Foundationを意識して開発されたため、多くのものはWPFにバックポートすることもできる。
ツールキットに含まれるコンポーネントは4つの品質グループに分けられている。成熟/SDK版、安定版、プレビュー版、そして実験版である。時がたてばそれらのコンポーネントの多くが上位の品質グループへと移動する。最上位のものはSilverlight SDKに取り込まれる。コンポーネント群に加えて、単体テスト、コードカバレッジ、ブラウザ内自動テストといった開発ツールが実験的に含まれている。今回のリリースには以下のものが新しく追加された。
- 積み上げ型の棒グラフ(横・縦)、折れ線グラフ、面積グラフ
- 簡単に右クリック対応できるContextMenuとContextMenuService
- SystemColorsテーマなどに実行時に切り替えられる動的テーマ
- パネル間でドラッグ&ドロップできるPanelDragDropTarget
なお、今回のツールキットからReactive Extensions Frameworkも削除されていることに注意すること。これは、開発者はRx Frameworkの最新版を入手できるためである。