Microsoft’s Patterns and Practicesチームは非常に良い評価は得られずにいた。別のものとみなされ、他のマイクロソフトの.NET開発チームから注目や関心を得る事はまれだ。彼らのEnterprise Libraryはカスタマイズ可能なコンポーネントで構成され、全てオープンソースであり、ソフトウェア会社が従来通り独自開発する場合とJavaからのオープンソースプロジェクトが移行する場合をカバーする。
それらのコンポーネントの一つは、.NET Frameworkの一部に昇格している。現在はSystem.Runtime.Cachingとして知られ、単なるキャッシュライブラリでなく、独自のライブラリを作成するためのフレームワークでもある。ObjectCacheは全てのキャッシュが実装すべき共通処理を定義している。同クラスは、インメモリ実装であるMemoryCacheと呼ばれるクラスと共に提供されている。他の実装と簡単に入れ替える事ができるようにすることで、理論上は他のキャッシュ製品のラッパーも作成する事ができる。
イベントをトリガとしたキャッシュ無効化が可能で、ChangeMonitorオブジェクトを利用して実現される。ファイルベースやSQL Serverベースのモニタだけでなく、自由な発想で他のモニタも簡単に構築できる。APIドキュメントとしては非常に珍しいことに、ChangeMonitorはサブクラス実装方法の詳細情報が記述されている。