Amazonは、今年3月に新たなAWS SDK for Java(Java用Amazonウェブサービスソフトウェア開発キット)を 発表した 。新ソフトウェア開発キットの目的は、Amazon EC2をホストとしたJavaアプリケーション開発を簡単にすることである。
Amazon EC2は、クラウド中に、変更可能なコンピューティング能力を提供するプロプライアタリーな、ウェブサービスである。AWS SDKは、開発者のためにウェブスケールコンピューティングを容易にしようとする。 AWS SDK for Java は、デプロイ、デバッグ、インスタンス起動、Amazonクラスタ上でのネットワークアクセス管理など開発サイクルで必要なステップの大部分を自動化する。 AWS SDKの利用はAmazon EC2 Serviceへの登録を必要とする。
新AWS Java ライブラリィはひとまとまりなAPIを提供し、認証、再試行、エラー処理を含む、Amazonウェブサービス上でのプログラミングと関連するローレベル処理の大部分を隠そうとする、単一のjarファイルである。 そのライブラリィは、以下に含まれる、現在のサービスの大部分をサポートする。
- Elastic Compute Cloud - クラウド中で、コンピュータキャパシティを再変更を提供するウェブサービス
- Auto Scaling - 使用インスタンス数を、要求急増中に増やしたり小康状態で減らしたりする、インスタンス数管理サービス
- CloudWatch - リソース利用率、運用性能、要求パターンの可視化ツール
- Amazon Elastic Load Balancing - プール内の状態の良くないインスタンスを検知し、状態の良くないインスタンスが復元するまで状態の良いインスタンスへの別のルートに自動的に変更するユーティリティ
- The Virtual Private Cloud - 企業の既存ネットワークインフラとAWSコンピュータリソースを仮想プライベートネットワーク(VPN)で接続可能にし、セキュリティサービス、ファイアウォール、侵入検知システムのような既存の管理能力を、AWSリソースにまで拡張可能にするサービス
- Amazon SimpleDB - 非リレーショナルデータ・ストア
- The Simple Storage Service - データ格納や取り出しに使えるウェブサービスインターフェース
- The Simple Queue Service - 違うタスクを実行しているアプリケーションの分散コンポーネント間で、データを移動したり待たせたりするサービス
- The Relational Database Service - クラウド中のリレーショナルデータベースのセットアップ、運用、スケーリングの簡素化を試みるウェブサービス
- Amazon Elastic MapReduce - EC2 や 簡易ストレージサービス上で動作するHadoop フレームワークを利用して大量のデータセットを処理するウェブサービス
ひとたび、Amazonウェブサービスのアカウントが確立されると、推奨開発環境は
- Eclipse IDE EE version 3.5
- Java 1.5 JDKもしくはそれ以降
- Eclipse用 AWS Toolkit 更新サイト: http://aws.amazon.com/eclipse
を含む。
ドキュメントは Developing Java Web Applications with Apache Tomcat and AWSが利用でき Eclipse AWS toolkitが使わる。