Rhomobileは今日、Rhodesの新しいメジャーバージョンを発表した。Rhodesはスマートフォンのためのクロスプラットフォームフレームワークだ。
Rhodes 2.0を使えば、iPhone、BlackBerry、Android、Windows Mobile、Symbianを含む主要なスマートフォン向けのネイティブなアプリケーションを素早く開発できます。同じようにiPadでも開発できます。Rhodes 2.0では今までよりも高速なデータ同期、すべてのスマートフォン向けに最適化されたスタイルを提供します。また、マルチメディアのサポートの強化し、基盤のスキーマの変更を支援するメタデータフレームワークも搭載しています。
今までRhodesはGPLと商用ライセンス(アプリケーションにつき500ドル)のデュアルライセンスだったが、バージョン2.0からはMITライセンスのもとで完全に無償で公開される(同期サーバであるRhoSyncは無償ではないが、開発するアプリケーションにオフラインデータの同期機能が必要なければ、ライセンスを購入する必要はない)。
もうひとつの興味深い特徴は双方向のHDオーディオ/ビデオストリーミング機能だ。この機能を使えば"開発者はスマートフォンアプリにオーディオ/ビデオ録画と再生機能を簡単に実装できます。".
InfoQはRhomobileのCEOであるAdam Blum氏に話を聞いた。氏曰く、
具体的に言えば、スマートフォンを使って録音や録画をするアプリケーションを実装できます。例えば、ビデオ会議ができるiPhoneアプリを作ることもできるでしょうし、フィールドサービス用のアプリを作って作業中に発生した問題を録画することもできるでしょう。
また、新しいメタデータフレームワークを使えばデータベースのスキーマの変更がより簡単にできるようになる。
この機能はSAPやSugarCRM(ERP/CRMアプリ)のような巨大なアプリケーションのためにスマートフォンアプリを開発する場合、とてもに重要になります。"そのまま使える"スキーマを使っている企業は存在しないからです。このためアプリストアにあるアプリの中でERP/CRMアプリと連携できるものはほとんどありません。メタデータフレームワークを使えば表示されるフォームやページをハードコーディングする必要はありません。フォームやページをバックエンドのメタデータによって生成するアプリケーションを開発できます。
Rhodesを使う場合、開発者はスマートフォン向けのアプリケーションロジックをRubyで書く。AppleのアプリストアやiPhone開発者のライセンス変更を巡るの最近の議論を考慮に入れた場合、iPhoneやiPadのアプリ開発にRhodesを使っても大丈夫なのだろうか。この点に関して、>Adam Blum氏はブログに"私たちは新しいiPhone 4.0 SDKのルールに従っていますし、新しい利用規約が適用された後もRhodesのアプリケーションがアプリストアに受け入れられることを確信しています。"と書いている。また. There are also some new products coming out to "iPhoneやその他のデバイスの企業向けアプリケーションの配布を簡単にする製品、アプリストアを完全にバイパスする製品"がいくつか現れつつあることも指摘している。
Rhodes 2.0のパブリックベータが本日から利用可能になっている。最終リリースは今月下旬に予定されている。