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Prism が不完全な機能によるリリース失敗を防止する

原文(投稿日:2010/06/09)へのリンク

多くのエンタープライズレベルのアプリケーションにとって,ソフトウェア配信時のスタックの原子性確保には大きな問題がある。アプリケーションを all-or-nothing 形式で配信するためには,開発者視点によるコードのモジュール化は役に立たず,ひとつのバグがリリース全体をだめにしてしまうこともある。Prism はシェル(Shell) を他の特定の機能から分離された形で配布することで,この問題に対処する。Prism では,個々の機能はモジュールとして別々にリリースされる。各モジュールはローカルへ置くことも,会社レベルの共有ファイルにすることも,あるいは Web サイトに配置することもできる。

開発者はシェルの作成,アプリケーションのホスト,そしてリージョン(Region)の定義を担当する。リージョンは,モジュールからロード可能な動的コンテキストのプレースホルダである。各モジュールはひとつ以上のビュー,ひとつのプレゼンテーション,ひとつのモデルを持った標準的な MVC パターンで構築されている必要がある。

Prism フレームワークが提供するのはモジュールカタログ,モジュールマネージャ,リージョンマネージャである。モジュールカタログはコード,XAML ファイル,設定ファイルなどで設定するか,あるいはディレクトリ走査によって取得される。モジュールマネージャは,即時または要求時のいずれかの方法でモジュールのロードを行う。リージョンマネージャは,モジュールから取得したビューを適切なリージョンにロードする。

モジュールは原則として,直接的に相互通信を行わない。その代わりに,n 対 n の Publish/Subscriber イベントシステムであるイベントアグリゲータ(Event Aggregator)を通じて,モジュール間通信を実行する。

最新リリースの Prism 4.0 では WPF と Sliverlight 4 がサポートされる。Prism 4.0 は Microsoft Public Licence の元に配布されている。

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