Steve Jones氏は、最新の 投稿 で、ITは、エンタープライズ業界の牽引車ではなく、多くの場合に、逆効果だった、と書いている:
... 現代の大抵のものは、コンピュータによって動かされているが、コンピュータは、経済を動かし、ネットワークの世界では重要な統合を実現する。エンタープライズ ソリューションへのITのアプローチが未成熟かつ技術中心のために、目の前の ビジネス要求を早く解決するどころか、ITは、ほとんどの場合、成長を妨げている。純粋主義者のソリューションにとりつかれるのは、実在しない問題を解決しているだけで、発達した経済を盛んにダメにする知的な自慰行為をやっているに過ぎない。
氏の意見では、今日のITは、5年前の状況よりかなり悪く、実際に、ITは、新しい「格好イイ」ツールや技術ばかりに注目し、エンタープライズへの支援をしないままで、どんどん自己達成的な予言になっている。
エンタープライズ アーキテクチャの最も難しい点の1つは、システム統合で、これまでと同様に、最も複雑な仕事の1つである。なおかつ、統合の問題を解決することは、ますます、科学ではなくアートになっている:
... RESTは、エンタープライズにおけるこの状況をはっきりとは、改善しませんでした。RESTが大騒ぎされてから5年以上経ちます。WS-*がエンタープライズに5年間でもたらした恩恵に比べたら、RESTは、もたらしたものは、全くのゼロです。
あらゆる統合の問題に対する解決策としてRESTが大げさに宣伝されたにもかかわらず:
- 大きな統合が要る、大規模なプログラムは、5年前と同じぐらい難しい。
- ベンダーは、自分たちのデバイスに委ね続けたため、改革や挑戦とは疎遠になり、よりコストがかかっている。一方、オープンソースの人たちは、エンタープライズ向けの予算を削減することにはならない、ペットプロジェクトに時間を浪費している。
氏が述べている問題は、 SAP, Oracle そしてIBM を含んだベンダーが今だに、Web サービスを盛んに支持している。一方で、本流の開発者は、RESTに乗り換えようとしている、ということである。結果として:
誰も説明しょうとしない。格好イイものは何でも使い、流行のRESTを使いこなして....我々がエンタープライズITで得たのは、知的な虚しさのようなものである。この世界は、至る所、ベンダーのノウハウだけで動いていて、プロプライエタリなハードの拡張とソフトウェアをどんどん増やし、そしてベンダー個々の計略を推し進めているのである。
この状況を示すいくつかの例として、氏が上げているのは:
... Siebelの Webサービス スタックは、 WS-Security のOASIS前の仕様に従っていて、調べてみると、2006年に更新されたままです。IBMは、今だに、古いMQSIという馬車馬を "Advanced ESB"として売り込んでいます。
彼が言うには、いくつかの仕様書やいくらか小さな改善は、あるものの、この5年余り、Webサービスに実際上の革新はなかった。一方で、RESTによって、達成されたことはほとんどない。彼は、問題は二重になっていると考えている:
- IT業界のほとんどの人間は、それについて、全く知らないようだ。ITで働いている人で、何が起きているのかについて、ちゃんと読んで知っている人が少ないのにずっと驚いています。しかし私がほんとに驚いたのは、RESTには惹きつけるものが殆ど無い事です。
- すべてが手動です。あなたが取り組んでいるソフトウェアの上で、チーム間で通信する標準的な方法が未だに無いのです。
確かに、RESTコミュニティは、状況を改善しようとしている、しかし、それは余り役立っていない、氏によると:
さて、REST信奉者が飛び上がって、自分たちがやっているすばらしいWEBの全てについて話す前に。それは、偉大で、すばらしいが、私がいる世界とは関係ない。私の世界では、20年以上前のシステムから、立ち上がったばかりの様々なシステムが300もあるのだ。私は、これらをいっしょに動かす必要があるのだ。RESTがたとえ、適切な「アーキテクチャ上の」ソリューションであったとしても、我々を崖から飛び込ませるような「プログラム的に」間違ったソリューションである。私の世界には、成層圏に届くような大きな予算はない...お分かりと思うが、本当に金儲けをしたければ、ITマーケットで一番資金のあるところを相手にするのがいい考えじゃないだろうか?
氏は、RESTではなく、WSがシステム統合のソリューションであると、結論づけている:
... この5年間は、エンタープライズITにとって、実りのないものだった。WS-* が大規模プログラムにとって、システム統合に対する唯一実行可能なシステムだが、停滞している。RESTは、フロントエンドとまさしく最も質の高い個人にだけ投資するような人たちには、格好イイものをもたらしたが、平均的なエンタープライズ環境には、何も貢献しなかった。
Jones氏の投稿には、猛烈な批判がある。 Joel Potisch氏は、WSの考え方で、RESTをやるべきでない、と考える:
私が見るところ、RESTがエンタープライズITをダメにする唯一やり方は、稼働し、保守できる分散システムを開発、デプロイしたいと本当に思っている人たちが、エンタープライズITからパッといなくなり、ベンダーのサポートがWS-*に盲目的に従う場合... WS-*の考え方でRESTするのは、絶対に5年前にひきづり戻される。REST信奉者の考え方は、新しい格好イイ、ピカピカのものに盲目的に従うのではなく、適切に設計されたRESTは、分散システムの共通部分の90%を取り除き、あらゆる種類の問題を簡単になくすことができる、という認識なのである。
Christopher Atkins氏は、RESTは、システム統合への偉大なアプローチであるが、大抵の場合、その使い方には、慎重な計画が必要である、と信じている:
... エンタープライズITのシステム統合で、RESTのアーキテクチャ スタイルを採用する際に、最も問題なのは、統合の必要なシステムがRESTを考慮して構築されていないことである...最低限でも必要なのは...RESTのセマンティクスすなわち内部ステート・マシンをハイパーテキスト経由で定義する明確なメソッド...内部ステート・マシンを明らかにする、単純な契約とハイパーメディアの両方によって、それを定義することで、統合インタフェースを明確にすることが、絶対にwebの救いの神となるのである。私は、RESTが大抵のIT職場における統合のためのシナリオに、効果的に適応できるとは、思わない;TPSシステムが見せられるFSM(すなわち信頼できるOLTP/RDBMS アプリケーション)を持っていないか、ITに「優れている人」がRESTの恩恵を理解することができない、のである。
Dan Creswell 氏は、主要な問題は、使われる技術や標準にあるのではなく、人にある、と考えている:
IT業界の90%余りの人たちは、優秀なわけではなく、多くの人達は、良くもない...これがまさしく問題なんです。彼らの使うものが何であるかは、問題ではありません... REST, WS-*, Databases, Javaなど、彼らが作るのは、ガラクタです。
宣伝や熱狂があるにもかかわらず、IT業界が現在、停滞しており、今日の統合の問題は、複雑さを増し、また5,6年前より早く解決できるものでもない、というJones氏の意見に反対するのは、難しい。我々は、 WS-*を使うことに戻るのか、RESTが結局、エンタープライズ コンピューティングに追いつくのか、時間が経てば、わかるだろう。