今月の終わりにあるEclipse Heliosの同時リリースに備え、今月の始めにEGitとJGitというEclipseとGitにちなんで名付けられたプロジェクトの0.8.1がリリースされた。New and Notewothy(注目すべき新機能)の解説ページはEGitとJGit、どちらも更新され、Eclipse Wikiにユーザから投稿されたものをベースにユーザガイドが作成された。そしてGitを使った事のないユーザのためにGitのイントロダクションも用意されている。
EGitプロジェクトはテクノロジープレビューとしてリリースされたので、コマンドラインのGitと全ての機能を同等には備えていない。とはいえ、キーとなる機能、例えばローカルリポジトリの作成とコミット(やリモートリポジトリからのpullやpushも同様に)用意されている。マージ機能のすべての実行や、マージ時のコンフリクトの解決、そしてリソースの無効化などはまだ用意されていない。(JGit 0.8はfast forwardやalready up-to-dateは実装されているが、これらは想定されるケースの一部のみ適用される。)
Gitリポジトリのディスク上のフォーマットが標準化されてから、EGitはコマンドラインツールと連携して使う事ができるようになった。既にコマンドラインのgitユーザにとっては、いくつかの操作をEGitで行う事で、日々の操作を楽に行える。しかし、Eclipse CVS クライアントの洗練された使い勝手は、EGitが未だ発展途上である事を気づかせる。
Eclipse Foundationは最近EclipseのGitサーバで Smart HTTPを有効にし、 GitHubのようにEGitや他のツールによるサポートを有効にした。Smart HTTPはHTTPによるチェックアウトを有効にし、以前Googleから遅いと書かれたが、ネイティブのgit:
プロトコルと同等のスピードでアクセスできるようになった。これにより、プロジェクトのチェックアウトにかかる時間がどのくらい影響があるかを示す: http://git.eclipse.org/gitroot/mpc/org.eclipse.epp.mpc.gitを間の抜けたHTTPプロトコルを使ってcloneした時は全体で1分以上かかったのが、Smart HTTPプロトコルを使うと10秒を少し超えた程度でダウンロードできる。
Heriosリリースの後は、定期的にリリースされる事が計画されている。0.9は2010年9月にリリースされ、マージ機能のフルサポートと、ignoreがサポートされる。ツールとしての改善により、EclipseのインフラがCVSからGitへの移行が始まる事が期待されている。
さらなる情報は、EGitプロジェクトとJGitプロジェクトのウェブサイトで見つけられ、この更新サイトによりEclipseに直接インストールできる。EGitへのフィードバックは、バグレポートやegit-devのメーリングリストへ送ろう。