2007年にさかのぼると、私たちは、マイクロソフトの動的型付けをベースにしたORMのようなデータアクセスライブラリであるJasperについて言及している。残念ながらタイミングがよくなかった。C#には動的な型付け機能が欠けていたため、チャンスであるとは言えなかった。しかし今、マイクロソフトは、VB、C#、IronPython、IronRubyという4つの動的言語に立ち返り、再び興味を持つことになった。
マイクロソフトの新しいツールであるWebMatrixは、アマチュアのWeb開発者をつなぐものとして提供されたと同時に、Jasperは、Microsoft.Dataとして生まれ変わり提供された。ADO.NET上で提供される新しいライブラリは、本質的にアプリケーションの書き方を簡単に変えるにはいたらない。むしろ、構文上のノイズを削除するだけである。
いくつかのキーポイントは以下の通り。
- 接続文字列は必須ではない。必要なのはデータベース名のみである。
- インラインSQLを推奨する。
- Webページの内部にデータアクセスが混在するを推奨する。
- 結果は、動的な型である。そのため、“(int)dataRow["Age"]”ではなく、“customer.Age”と書くことができる。
このライブラリは、エンタープライズアプリケーションにおいて十分な機能を提供しているわけではない。これは、明確にPHPなどを使っているアマチュアWeb開発者に向けられている。これはまた、データアクセスを行う一時的なコードが必要な開発者も適している。
現在のところ、ドキュメントは提供されていないが、WebMartrix tutorialで、どのように作業するかを見ることができる。